パソコンドクター往診記 カルテ22 エー?絵が出てこない。代わりにエラーが出る?
新しい年の始めにあたって
皆様、あけましておめでとうございます。
今年は少しでも明るい年になりますように、皆様のご発展とご多幸を心よりお祈り申し上げます。私も会社の状況は厳しいですが、気持ちだけでも負けないように、明るく元気に頑張りたいと思います。
去年、私が担当したパソコンドクターは42件と有料化の影響が出たのか一昨年の約半分に減ってしまいました。少し寂しい気もしますが、その分、質の高い総合的なサポートやパソコンの有効的な利用指導を目指したいと思います。本年もよろしくお願い申し上げます。
スキャナーが使えない?
あなたの会社にはスキャナーが有りますか?最近はデジカメに押されて出る幕の少なくなったスキャナーですが、それでも紙の書類や図面、プリントされた写真をパソコンに取込む為には無くてはならない機器ですね。あってもイマイチ使い方が面倒だと感じている方も多いかと思います。先日もお伺いした会員さんの所で「ついでにスキャナーも見てくれないか」と頼まれました。聞くと買ってから一度も使っていない、「最初少しセットを試みたのだけれども良く分からないからそのままになっている」というのです。
見ると配線は一応されているのですが埃まみれで使っている形跡が無い、セットを試みた名残で原稿が入ったままになっている、そんな状態です。
スキャナーの接続はそんなに難しくないはずだけどなー?とりあえず、スキャナーのドライバーを入れ直おせば何とかなるかな?と思っていたのですが・・・
スキャナーの種類
スキャナーの説明を少ししますと、現在普及しているスキャナーは原稿の読取り部分で大きく2つに分類されます。まず1つは、「CIS型」薄い、軽い、安い(1万円以下)、と3拍子揃っています。しかも電源が要らない機種も有り、良い事尽くめですが、肝心の画質の面では、もう1つの「CCD型」の方がキレイです。「CCD型」は性能の良い分価格も高め(2万〜5万)で、本体も少し大きくなりますが、ネガフィルムのスキャンも出来ますし、最初の1台目にはこちらがお勧めです。
スキャナーの接続は「USB」になってから非常に簡単になりました。WindowsXPと新しいスキャナーの組合せですと、USBケーブルを接続しただけでWindowsが自動で認識・セットアップまでしてくれるので、すぐに使用可能になります。それ以前は「SCSI」(スカジー)という接続方法で、パソコンには専用ボード、接続は専用ケーブル、そして、専用ドライバーのインストール+画像ソフトのインストールが必要でした。手間もお金も掛かりました。
今スキャナーを買うなら「CCD型」「USB接続」2万〜3万円台の機種で決まりでしょう!
スキャナーが動かない?
スキャナーの設定自体はそんな難しい事はありません、スキャナーを操作するドライバーソフトとスキャナーを操作して画像を取り込むソフトをインストールすれば殆どOKのハズです。しかし、今回は、画像を読み込ませようとするとエラー表示がでて、それ以上先に進めません。
Windowsはスキャナーを認識している。・・・ドライバーソフトは合っている。・・・読み取り用のソフトは起動する・・・でも読めない。これは機械の故障しかないでしょう!本気で「メーカーのサポートに電話をしよう!」と考えていました。
なんとロックされていた
何度も設定をやり直してはスキャナーを動かしていて気がついた事は、「音が違う」です。いつもは「ゴッゴッゴ キュイーン〜」と言う音がするのが、これは「ゴッゴッゴッゴ」といつまで経っても「キュイーン」が始まらずそこでエラー表示されてしまいます。・・・
そこで、もしかしてと思ってロックスイッチを確認しましたら、なんと「ロック」されているではありませんか、これでは動かなくて当たり前です。スキャナーは読取のヘッドを保護するために輸送中は動かないように「ロック」が出来るようになっています。今回のスキャナーは買って始めて使った状態ですので当然ロックされています。これを解除しなければ動きません。初期のセットアップは終っているという先入観で設定していましたので見逃していました。これが最初からやれば気が付いたでしょうに?。
ロックを解除してとりあえずセット完了です。テストすると、ちゃんと画像が取り込めるようになりました。
エッ、「次は操作の方法を教えろ!」ですか・・・
川口商工会議所発行「MOVE」 2004年1月号より



パソコンドクター往診記 カルテ23 老いた用心棒?
連動するパソコン?
「作業中に強制終了されてしまい、隣のパソコンも終了されてしまったりする。」
これが今回のご相談です。
並んで置いてある2台のパソコンで作業していたところ1台のパソコンがフリーズ(操作できなくなる状態)してしまい、仕方なく強制終了をしました。・・・ここまではよくある事ですが、信じられない事に隣に置いてあるパソコンも同じように終了してしまったのです。当然、作業中のデータが消えてしまい、このままでは、いつまた強制終了してしまうか不安で仕事が出来ないという事でした。
お客さんの会社では6台ほどのパソコンが社内LANで接続されていて、ADSLでインターネットも全パソコンで利用できる環境になっています。問題のパソコンは最近まとめて購入した物で2台とも同じメーカーのおなじ機種、機能的にも新しいパソコンです。
作業中のパソコンが強制終了してしまう事はあっても、隣のパソコンまで終了させてしまう事はあり得ない!・・・事実としたら電源系統のトラブルか? 最近問題になったパソコンを再起動させてしまうウィルスに感染したか?
問題は電気?
お客さんの所に訪問してみると、問題の2台のパソコンは意外にもチャント動いていました。ウィルスの感染であれば同じような症状が繰返し出てくるでしょうから、後は電源のトラブルの可能性が高いかな?
パソコンは電源が安定していないと動作が不安定になることがあります。また、電子機器ですから他の電子機器や機械から出るノイズの影響を受けることも有ります。電気事情は安定していると思われている時代ですが、これだけ電気製品が氾濫していますと、組合せや使い方で思わぬ影響が出ることが有ります。
他のお客さんで倉庫を改装して工場と事務所を併設したところ、工場の機械が動くたびに事務所の電圧が下がりパソコンが勝手に再起動してしまう事があったのを思い出しました。
今回もそんな状況が無いか確認したのですが、環境は普通の事務所ですし、特に今まで電気のトラブルは起きたことも無く、たこ足配線になっている部分はあるものの問題は見つかりませんでした。
無停電電源装置発見
電気の配線を調べていて「無停電電源装置」を発見しました。問題の2台のパソコンだけがこの装置に接続されています。この「無停電電源装置」は電源が多少不安定でも安定した電気を供給してくれますし、停電等で電気が止まった時にはパソコンを安全に終了するために5分〜20分程度の時間電気を供給してくれます。
この装置が付いていれば電源の問題は起きるはすがない、と思ったのですが、良く見てみると少し古い機種のようです、いつから使っているのかお客さんに尋ねてみたのですが、「15年ぐらいかな?」・・・「エッ、エーー!」返ってきた答えにビックリしてしまいました。そして同時に今回の問題の原因も分かってしまいました。
「無停電電源装置」というのは大きな電池みたいな物で中にはバッテリーが入っています。いつもはコンセントに繋がっていて充電をしているのですが、電気が切れると充電している電気をパソコンに供給します。充電できる容量は機種によって多少の差が有りますがパソコンの作業中データを保存して、正常に終了するためには十分な時間を提供してくれます。しかし、中身はバッテリーですの寿命があり、長くて2〜3年短い物で1年ごとに交換しなければならない機種もあります。バッテリーの性能が落ちると「いざ」という時に肝心の電気が溜まっていないという事になります。
あまりにも古過ぎました
お客さんの場合、始めてパソコンを導入した時、業者に頼んで業務用ソフト・パソコン・周辺機器そして無停電電源装置を含め一括して導入しました。その後、パソコンの台数が増え、社内LANを構築し、パソコンの機種が変わっても、この装置はそのまま使い続けていたのです。その間15年間。多分、バッテリーの寿命はとうに尽きて、今では大きなコンセント代わりの役目しか果たしていなかったでしょう、それが逆に誤動作して電源を安定させるどころか不安定にせさてしまったと考えられます。
いざという時の為に雇っている用心棒があまりにも長い間何事も無く過ぎてしまって、腕も鈍り、年をとって、肝心な時に役に立つどころかかえって足手まといになってしまうようなものでしょうか?
以前からパソコンに付いていた装置だったので、その役割とか機能は分からずにずっと使い続けていたそうですが。今回の件で初めて何の装置なのか分かりました、しかし、分かった途端役立たずの装置はあえなく廃棄処分になりました。
あなたのパソコンにも訳の分からない装置が付いていませんか?
川口商工会議所発行「MOVE」 2004年2月号より



パソコンドクター往診記 カルテ24 無線にこりました!
快適!無線LAN
最近我が家のインターネット接続をISDN+有線LANから「YahooBB+無線LAN」に変えたのですが、これが思いのほか快適で、早い、安い、簡単、おまけにIP電話も使えて大変お得です!以前はそれぞれの部屋で、1人でヒソッとインターネットをやっている感じでしたが、ノートパソコン+無線LANですと使う場所を選びません、誰でも好きな所で使えます。今の時期ですとコタツでインターネット・電子メールが使えるのはうれしいですね。時には家族みんなでパソコンを囲んでワイワイ言いながらインターネットを楽しんでいます。
こんなに便利な無線LANなので、みんなに宣伝をしているぐらいですが、この無線LANに拘ったばっかりに大変な思いをしたお客さんがいらっしゃいました。
ある日突然インターネットが使えなくなった?
お客さんの所でも最初は問題なく無線LANを使ってインターネットを利用していたのですが、ある日突然インターネットに接続できなくなりました。連絡したプロバイダーのサポートでは回線状況の調査やパソコンの設定等に親切に対応してくれましたが、ADSL回線に特に問題はなく、パソコンの設定や家庭内の確認などで何回かのやり取りの後、接続できない期間の料金支払いの問題で多少のトラブルになり結局契約を解消してしまいました。
プロバイダー契約できない?
「他のプロバイダーに契約し直せばいいや」その時は簡単に考えていたのですが、他のプロバイダーに申込みの連絡をした際、前のプロバイダーとのトラブルの件を話したところ申込を断られてしまったのです。その後色々なプロバイダーに連絡をしましたが、結果は何処でも同じで、「接続できる保証がない」ということでADSL回線での申込を受付けてくれないのです。他の接続方法も検討しましたが、CATV、東京電力のSpeed Netはサービス地域外、光ファイバーは料金とマンションの関係で問題外・・・ 結局、昔のように電話線でダイヤルアップ接続するしか選択肢がなくなってしまいました。
PHSのAir H'があった
お客さんの場合、電話のジャックとパソコンのある部屋が離れているため、ダイヤルアップでインターネットをする場合、長〜い電話線を引き回してパソコンに接続しなければなりません。ですから無線で接続できることが最低条件だったのです。
ほとんど諦めていたとき、うちのパソコンスクールにDDIポケットの営業がPHSで接続するAirH"のお試しサービスを持ってきていたのを思い出し、早速お客さんに試してもらうことにしました。
AirH"とはPHS電話を利用してワイアレスでインターネットに接続する方法ですが、PHSはデータ通信に強い特性がありISDNと同等の64KBか倍の128KBでインターネット接続が出来ます。ノートパソコンを外出先でインターネットに接続したり、固定電話に契約していない人が電話機の変わりに使ったりしています。
次から次と問題発生・・接続出来ない
使うのはカード型のAirH"アダプター、ノート型のパソコンには標準装備されているカードスロットルですが、お客さんのパソコンはデスクトップ型、しかし、前に使っていた無線アダプターの為にカードを挿入する基板が取付けてあったので使用可能です。
しかし、OSが少し古くWindows98だったためパソコンがカードを認識してくれませんしかも、スロットルの基板も専用品で今回のカードに対応していないようです。
それではと、今度はUSB接続する機種に変更しました。USBはどのパソコンにもあるので問題は少ないはずです。在庫の関係で暫く待たされた後、届けられたアダプターを期待して取付けました・・・またしても設定用のCD-ROMが入っていない、Windows98に対応していない等々・・問題が次から次と出てきて、さすがにお客さんも「わたし、インターネットに祟られているのかしら?」冗談半分に嘆いていました。
いろいろ試して、その都度問題を解決していって時間は掛かりましたが無事インターネットに接続できるようになった時、思わすお客さんと手を取り合って喜んでしまいました。インターネットの接続だけでこんなに喜んだのは初めてです。
それ以上の成果あり
苦労したインターネット接続ですが、もう1つ成果がありました。それは、あまりパソコンが詳しくなかったお客さんが、パソコンの仕組みが分かってきた事です。サポートとの電話で指示されて何度もパソコンの設定をしたり、説明を聞いたり、失敗にめげずに自分で説明書を読んで設定をしているうちに、パソコンに機器を追加した時のドライバーソフトのインストールの仕方やインターネットの接続に必要なソフトの設定等を覚えて、自分で出来るようになったのです。

川口商工会議所発行「MOVE」 2004年3月号より



パソコンドクター往診記 カルテ25 「すべてを失いました!」
パソコン直った、データ消えた
「何にも残ってないんだよ!」
「全部持っていかれちまった!」
エッ?泥棒にでも入られたんですか・・・、思わず聞き返しそうになりましたが、よく聞いてみると、どうやらパソコンを修理に出したらしいのです。
部品を替えて直ったと言うので、電源を入れてみると。インターネットは見られない、メールも使えない。おまけに前に作った文書なんかも全部なくなっている。
何を修理したのか、修理伝票を見させてもらうと[ハードディスクドライブ交換]となっています、つまり購入した時と同じ状態になってしまいました。・・・これではどうしようもないな・・と思いつつ
「交換した前のドライブはありますか?」
「もらっていない」
「データのバックアップは取ってありますか?」 
「・・・・・?」
「作った文書とかのコピーは有りますか」
「・・・それも無い!全部パソコンに保存してあった!」

2台目として使用可能
ハードディスクが故障するとパソコンは起動できなくなりますが、物理的に壊れてしまった場合以外は、データが残っていて利用できる状態になっていることが多いのです。
最近何件かあった例では、パソコンは起動できなくなったのですがハートディスクを取り出して他のパソコンに2台目のドライブとして取付けると中のデータがチャント読めました。ハードディスクの中にはWindowsのシステムファイルやデータが一緒に記録されているのでシステムファイルの一部が壊れたり、設定が変わってしまうとパソコンが起動できなるなることが偶にあります。
ハードディスクを取出したパソコンは如何するかというと、新しいハードディスクを買ってきて取付け、Windowsを再セットアップすれば、新しいパソコンとして使用できます。あるいは、そこに前のハードディスクを2台目のドライブとして取付ければ、以前のパソコンでそれまで使っていたデータが復活します。設定は最初からやり直さなければなりませんが、データは殆ど使えるでしょう。ハードディスクの価格も100GB前後、1万円位で買えるでしょう。お得です!
コンパクト型のパソコンで2台目のハードディスクを内蔵できない機種も最近多くなりました、そんな時はUSB接続の外付けハードディスクとして使えるケースが販売されていますので、そちらを使うと便利です。

自分で守る
今回の場合は残念ながらハードディスクが残っていないので前のデータは使えませんが、インターネットの接続設定、メールの設定等必要な設定を行い、一応使える状態にしました。お客さんは「あまり使っていないからいいよ」とは言っていますが、私には以前のデータ無くなった事がどうにももったいなくて仕方がありません。パソコンの価値は中のデータに有るのであってパソコンは単に入れ物、大事なのはデータだと思っています。
システムファイルはWindowsのCD-ROMがあれば元に戻ります、プログラムファイルもインストール用のCD-ROMが有れば再インストールできます。自分で作ったファイルは消えたら元に戻りません。積極的にバックアップをとりましょう。
バックアップを取る媒体もUSB接続のハードディスクやDVDのように大容量の物が手軽に使えます。定期的にコピーを取るのもよい方法です。少しの手間で大事なデータを守りましょう。



川口商工会議所発行「MOVE」 2004年4月号より



パソコンドクター往診記 カルテ26 「システムリソースが足りない?」
一太郎が悪いの?
「システムリソースが不足しています。」
こんなエラー表示が出て、パソコンが動かなくなってしまいます。
仕方なく強制的に電源を切って−[再起動]―[スキャンデスク]・・・
そんな処理をいつもしています。・・・何がいけないのでしょうか?
お客さんのパソコンは2〜3年前に買ったデスクトップ型パソコン、OSはWindows Me、
「よく使っているソフトはありますか?」
「ワープロの[一太郎13]と[会計ソフト]を良く使いますね。」
「一太郎を使っている時にエラーが多いですね・・・[一太郎]が悪いのですか?」
一太郎は使いやすいワープロですよね。でも、一太郎が悪い訳ではないのですがね
そもそも「システムリソース」って何でしょう
システムリソースの難しい定義はいろいろ有りますが、一言で言うとWindowsシステムが使うメモリ領域のことです。開いているプログラムの分だけ消費されます。
確認するには[アクセサリー]−[システムツール]−[リソースメータ]でシステムリソースのグラフが%表示されます。新しくプログラムを起動すると数%リソースが減るのが分かります。
お客さんのパソコンは、スタートアップに登録されているソフトだけでも、デジカメソフト、Microsoft Office用ツールバー、会計ソフト用のデータベース、一太郎文書の検索ソフト、ランチソフト、等がありこれらのソフトがWindowsを起動すると同時に実行されています。他にも、目に見えない形でウィルス対策ソフトやWindowのシステムプログラム、ドライバーソフト等も働いています。パソコンの電源を入れただけでもかなりのシステムリソースを使っています。
一般にメモリは増設が可能で、容量を大きくすることが出来ると思われています、それではメモリを増設すれば解決するのでは?と思うのですが、それでもシステムリソースを大きくする事は出来ません。・・・何故システムリソースが不足してしまうのでしょうか?。

Windowsの歴史的問題
システムリソース不足は以前のWindows3.0、3.1では深刻でした、その後の95,98,Meは多少改善されましたが、今回の例のように問題は解消されてはいません。
しかし、WindowsXPや2000ではシステムリソースの問題は起きません。
これはXP、2000とMe,98,95とではシステムの構造が違うからなのです。
システムリソースの問題はすなわちWindowsの歴史の問題だったのです。
パソコンの歴史は高機能化、高速化、大容量化への対応です。機械的な性能はどんどん良くなってきますが、かといって以前のプログラムやデータが使えないようでは困ります、そこで互換性を保つためには、古い仕様に合わせなくてはならない部分も出てきます。
パソコン内部の処理が16bit → 32bitになって扱えるメモリの領域が飛躍的に大きくなりましたが、互換性を取るために折角大きな領域があるのにも拘らず、システムリソースの上限がWindows3.0の時と同じ64KBになってしまうのです。WindowsMeは高性能と互換を目指したために非常に不安定なしシステムになってしまったのです。
逆にXP、2000では互換性を犠牲にして、安定性、高性能化を目指しました。その結果古いソストや機器が使えないという事態にもなっています。
これも、XPが普及し、使っている人が増えてくれば自然と解決されますが、今がその過渡期であるわけです。

節約派? 革新派?
システムリソースを増やす事はできないので、問題を起こさないようにするには、節約しかありません。
対処法として、スタートアッププログラムを減らず、壁紙。スクリーンセーバーを表示しない、デスクトップのアイコンを減らす、等々になりますが、根本的な解決はないので、解決策は、WindowsをXPにアップグレードするのが一番の得策でしょう。
XPにアップグレードが出来ないパソコンは?、そろそろ買換えの時期だと言うことでしょうか?


川口商工会議所発行「MOVE」 2004年5月号より


パソコンドクター往診記 カルテ27 《ギブアップ》
ウィインドウズ2000バージョンアップ
「ウィンドウズ98にウィンドウズ2000をインストールしたところ、音が出なくなった。もう一度再インストールをしてしまい、自分の手に負えなくなってしまった。 ウインドウズ2000を正しくインストールして、元のように使えるようにしていただきたいです。」

お客さんからのSOSです。
パソコンは富士通のFMV−BIBLO 2000年夏モデルのノートパソコン、ウィンドウズ98セカンドエディションです。

「どうせならウィンドウズXPにバージョンアップした方が問題なかったのにね?」
「どうして2000にしたのですか?」

ギブアップ
お客さんの話しいわく
最近のソフトや周辺機器は殆どがウィインドウズXPや2000対応になっていて、たとえばゲーム1つ選ぶにも古いパソコンだとだんだん選択肢が少なくなってきている。今回、たまたま使いたいオンラインソフトが98に対応していなかったのをキッカケに思い切ってウィンドウスのバージョンアップを決意しました。
インターネットオークションでウインドウズ2000の安いものがあったのでさっそく購入、即インストールした・・までは良かったのですが、インストールの途中に「ドライバーが対応していないので、用意して・・・・」と言うようメッセージがでて、インストールが終ってみると「音が出ない?」。
何か作業が失敗したのかと思い、もう一度インストールを始めからやり直りしたところ、なんと!ウィンドウズ2000が2つもできた、電源を入れるとどちらのウィンドウズを起動するか選択する画面が出てくるようになってしまった。
それならば、どちらかを消せばいいのだ! それらしいファイルを見つけては消して・・・、どんどん深みにハマっていった。
気がつけば、起動しないウィンドウズ2000と起動する2000の選択画面が毎回出る。起動しないウィンドウズが優先になっている。選びなおして、パソコンを起動しても「音が出ない」状態。自分ではこの後どうすれば良いか分からない?。

解決策は
「そうですね、ウィンドウズ2000はXPに比べると対応しているドライバーが少ないし、インストールも大変ですね。」
「しかし、XPは使用者の認証があるので、1つのXPは1つのパソコンでしか使えません、本来そうあるべきですが、パソコンが何台もあるベテランや自作派には2000の方が人気があります。」

今回の解決策としては、
@ 起動しない2000の修正セットアップをして、正常に起動できる状態にしてから、どちらの2000をアンインストールする。
A 音が出るようにサウンドのドライバーを更新する。
あるいは、
@ 購入時の状態に一旦戻して、必要なドライバーを用意してから、2000のインストールをする。
この場合は、データがすべて消えてしまうので、事前にデータのバックアップが必要です。
または、
@ ウィンドウズXPにバージョンアップする。
XPのソフトを新たに購入しなければならない。

「実は、このパソコン、ハードディスクが故障して交換したばかりなので殆どデータが入っていません。ですから全部消して最初からやり直しても全然かまいません。」

用意あれば憂いなし
と言うことで、購入時の状態に戻してセットアップをやり直すことになりました。問題の2000用のドライバーソフトもパソコンメーカーのサポートページにありました。富士通のホームページにはパソコンの年代別にウィインドウズをバージョンアップする時のやり方や注意点、必要なドライバーソフト等、全部用意して有ります。それらをダウンロードして準備完了!
困った時にはインターネットを使うと、殆どのことが解決します。メーカーのホームページや個人・会社で情報を発信しているサイト等、検索をしますと見切れないほどの情報が出てきます。馴れないとチョット調べるのに苦労するけれども、使わない手はありません。
「用意あれば憂いなし」事前に準備しておけば割とスムーズに処理することができ、ウィンドウズ2000のバージョンアップが無事終了しました。

川口商工会議所発行「MOVE」 2004年6月号より



パソコンドクター往診記 カルテ28 あなたは大丈夫ですか?
あなたは大丈夫ですか?
1.インターネットのホームページが勝手に書換ってしまう。
2.お気に入りに変なサイトが登録され、消してもまた元に戻る。
3.新しい接続が作成され、勝手に接続してしまう。
4.小さなウィンドウが勝手に出る。
5.カーソルが勝手に動く。
6.最近パソコンが不安定でよく固まる。
7.終了時にエラーが出て終了しない。
8.急にスパムメールがたくさん来るようになった。
・・・・あなたのパソコン、こんな症状が出ていませんか?
最近のパソコンドクターでは、この種の相談が非常に多くなっています。
ホームページが書き換わってしまうような症状の場合、アダルトサイトや怪しいサイトを見た直後に起こることが多いのですが、これはそのホームページに仕込んであった「スパイウェア」というソフトを自分のパソコンに取り入れてしまった結果起こったことなのです。

個人情報が漏れている?
「スパイウェア」というとあまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、本人の知らない間にパソコンの中の個人情報を収集し、インターネットの特定の場所に送るプログラムのことを言います。中には情報収集の他に、ポップアップの広告や特定のサイトを勝手に表示したり、ブラウザのスタートページを勝手に書き換えるといった悪質なものもあります。
スパイウェアはフリーウェア(ダウンロードして自由に使える)やアドウェア(企業の広告を表示するかわりに無料で使えるソフト)や・シェアウェア(有料)に多く含まれています。そしてそれらのツール・ソフトウェアをインストールすることでパソコン内に侵入し、活動を開始します。
その他に、アダルトページの例のようにホームページを閲覧しているだけで侵入するクッキー型のスパイウェアや、ホームページ閲覧に必要なプラグインだと思わせてダウンロードさせるスパイウェアも存在します。
スパイウェアが個人情報を収集する方法は、インターネットのブラウザ履歴などから、その人がどんなサイトに行きどんな趣向を好むのかなどを調査し、本人が知らぬ間にネットの特定の場所に送ります。そしてその情報は企業のマーケティングなどに利用されます。
ですから、急に広告のメールが増えたりするのです。
また、プログラムの欠陥が存在するスパイウェアだったり、あまりに常駐するスパイウェアが多いとパソコンが不安定になったり、回線が途切れるなどの障害が出るこことも有ります。

スパイウェア対策
このような説明をするとウィルスとどこが違うのか疑問を持つ方もいらっしゃるでしょうが、スパイウェアはウィルスのように破壊や感染活動をすることはほとんどなく、もっぱら情報収集を専門に活動します。
ほとんどのスパイウェアはユーザーに秘密裏に侵入しますが、一部には作者や企業がスパイウェアであることを公言して、利用者が承知の上でインストールしている場合もあって、ウィルスとは区別されていました。
そんな事情もあり、今までは市販されているウィルス対策ソフトで検出・駆除することができずに、駆除するには専用のツールを使う必要がありました。
しかし、最近になって市販のウィルス対策ソフトでスパイウェア対応の製品が出てきました。やはり対策ソフトは最新版が安心ですね。

究極の安全策は?
パソコンとインターネットの世界では、「パソコンは壊れるもの」、「情報は漏れるもの」と思った方がいい位の状況です。壊れるものだから、重要なファイルは必ずバックアップを取っておく。パソコンは一時的な情報の入れ物と考えて、大事なのは中のデータですから、データを守る手間を惜しまないことです。
また個人情報も自分のパソコンから、メーカーやプロバイダーからも、いたるところから漏れ続けています。極論になりますが、個人情報をいっさい漏らしたくなければ、インターネットに接続しないのが懸命です。利便性と安全性、どちらを優先するかこれからの大きな課題になりそうです。


川口商工会議所発行「MOVE」 2004年7月号より



パソコンドクター往診記 カルテ29 30分で終ります!
30分で終ります!
「ウィルスソフトのインストールだけですと30分もあれば終ります。インストールした後、念のためにパソコンの全ファイルをチェクしますから、それに時間が掛かる場合がありますね。」
今日は定番になったウィルス駆除の依頼です。時間の都合で会員さんの所に訪問したのが夕方でしたが、あまり時間が掛からないだろうという説明をして、作業を開始しました。
@Windowsの修復、すでにウィルスに感染しているらしいので「システムダメージクリーン」を実施。
A以前のウィルスソフトの確認、「McAfeeウィルスセキュリティ」アンインストール 
Bウィルス対策ソフトをインストール、「ウィルスバスター2004」
ここまで順調に作業をしてきたのですが、肝心の「ウィルスバスター2004」のインストールができません。インストール作業の途中で止まってしまいます。「以前のバージョンのウィルスバスターをアンインストールしてからインストール作業をしてください。」というメッセージが出てしまいます。
調べてみると「ウィルスバスター2002」がインストールされていました。確認したつもりでしたが見逃していました。すでに有効期間も切れていて、実質役に立っていない状態ですが働いてはいたようです。しかし、設定が古すぎたために今回のウィルスの感染を防げませんでした・・・と、いうことは?、今までは2つのウィルス対策ソフトが同居していたことになりますね、これが不調の原因だったかもしれない!

アンインストールできない?
ウィルスバスター2004をインストールするためには古いバージョンのウィルスバスター2002が邪魔になります、他の種類のソフトですと更新処理をして新しいバージョンに置き換えることができるのですが、ウィルス対策ソフトの場合には一度古いソフトを削除してその後新しいソフトを登録しなければいけません。
ところが!簡単だと思われていた「ウィルスバスター2002」のアンインストール作業がどうやってもできません。(Windowsのプログラムの追加と削除の機能、新・旧ウィルスバスターのアンインストール機能、Sefeモードでの実行、システムの復元、ファイルを直接削除、等々)色々やりましたが、解決策が見つかりません。
そうだ!「前のバージョンでユーザー登録をしていないので操作できないのだ!」と思い、ネットで登録してみましたが・・・これも変化ありませんでした。

困った時はサポートに相談
夕方から作業を始めたので時間は夜の9時になろうとしています。メーカーのサポートに相談しようにも営業時間はとっくに過ぎています。これ以上作業を続けてもお客さんの迷惑になるだけなので、今日の作業はここまで、後日、解決策を見つけた後に続きの作業をすることになりました。
会社に戻りネットでメーカーのサポートページを見ていると「ウィルスバスター2002のサポートは終了」となっています。電話で相談しても2002については分からないだろうか?不安が募ります。さらに探していると以前バージョンのサポート内容が記載されているページを見つけました。「Q&A」を丹念に見ていくと、ありました!「ウィルスバスター2002の手動アンインストール方法」が、それによると[Windowsのレジストリ情報を書き換え−再インストール−アンインストール]をすれば処理できるようです。

成功報酬?タダ働き?
後日、無事にインストール、ウィルス駆除作業は終了しましたが、作業時間が2日で4時間も延長してしまいました。パソコンドクターの場合最初の1時間までは商工会議所の補助がありますが、その後延長した時間はお客さんの負担になってしまいます。
今回の場合、最初の作業はほとんど何もできなかったので、2日目の1時間30分の作業料金をいただきました。
パソコンのメンテナンスをしていると、とにかく時間が掛かることが多い。なるべく短時間で作業を終らせるように心がけていますが、それでも、どうしても時間が掛かってしまうことも有ります。そんな時はお客さんに申し訳なくて料金を請求し難いですね。
自分の知識が無かった、技術が低かった為に作業時間が長く掛かってしまった場合は、ほとんどダダ働きです。


川口商工会議所発行「MOVE」 2004年8月号より



パソコンドクター往診記 カルテ30 朝は掃除から始まり!
朝は掃除から始まり!
 皆さんパソコンの掃除はしていますか?
 私が運営しているパソコンスクールの朝はパソコンの掃除から始まります。
まず、「ディスプレイ」、いまだにブラウン管のディスプレイを使っているのが多いので、静電気でほこりが溜まりやすい、放って置くと画面も回りも黒ずんできてしまいます。
次に「マウス」、直接手が触れるところですから結構汚れます。生徒さんの中には緊張のあまりマウスを握り締めて手に汗をかいて操作している方もいらっしゃいます。マウスは毎回掃除念入りに拭いています。
それと、「マウスパット」、これも意外に汚れます、マウスパッドが汚れると、マウスのボールが汚れます、ボールが汚れると、マウスの動きが悪くなります。マウスの動きが悪い時はまずマウスの内部のローラーの汚れを確認して、マウスパッドも綺麗にします。
そして、なんといっても一番肝心なのは「キーボード」です。面積も大きく、キーがたくさん並んでいて凸凹していますからホコリやゴミも入りやすく汚れも付きやすいです。それに掃除もしにくいですね。教室ではペーバー状のOAクリーナーでキーを擦るように拭いています。「ザーザー」とか「ガーガー」とかキーボードを拭く音から教室の一日が始まります。

キーボードは水洗いOK?
ある日、生徒さんがキーボードの上にコーヒーをこぼしました。砂糖がたっぷり入った甘―いコーヒーを、カップ一杯キーボードに飲ませてくれました。(涙)
まだ救いだったのは、電源が入っていなかった事でしょうか、電源が入っていて水をこぼすと確実にショートしてしまいますから。
しかし、厄介なのが砂糖です。砂糖は乾いてから固まりますので、キーボードが動かなくなったり、キーを押した時戻りが悪くなったりします。
その時は仕方ないので、キーボードを水洗いしました。(私もめったにやる事ではありませんが・・・)
まず、水道の蛇口に持っていき流水でジャブジャブ洗います。
大きな容器があればキーバードをそのまま漬けてしまいます。
砂糖をしっかり洗い流すのがポイントです。
キーボードは何枚ものシートを重ねてあったり、キーを押し戻すバネが一つ一つ付いていたりして一度水分が中に入ると溜まりやすく乾燥しにくい構造をしていますので、上から水を流しも中を完全に綺麗にすることはできません。どうするか?・・分解です。
キーボードを分解してバラバラにして、一つ一つ丁寧に洗っていきます。そして十分に乾燥させてから、組み立て直します。
組立をする時、試しにスタッフにバラバラになったキーを何も見ないで記憶だけで配置してもらうゲームをしてみました、さすがに皆ほとんど正解でした。まぁーインストラクターですから当たり前でしょうが。

修理VS新品?
私の場合、ほとんど反射的に修理を始めてしまうのですが、後で考えてみるとこんな手間を掛けるよりもキーボードの新品を買ったほうが早くて確実で綺麗だと思うのです。キーボードは3,000円位からパソコンショップで汎用品を売っていまから。しかし、キーボードに限らず、分解してみて始めて仕組みが分かることも有ります。新しいのモノと古いモノの構造の違いとかがはっきり目に見えて分かることも有ります。そんな手間が一つ一つ経験なっていくのだと思います。
古いパソコンは汚い?
事業所さんに訪問して、古くて綺麗なパソコンに出会えることはめったにありません。そりゃ新しくて綺麗なパソコンは沢山ありますが、古いけれど手入れが行き届いて順調に動いているパソコンはめったにありません。キーボードが手垢で黒ずんでいる、ディスプレイがほこりまみれ!、ホコリをかぶってほとんど放置状態!
 うちのスクールのパソコンは古のが多いです。しかし、最新のソフトから古いソフトまでお客さんの希望に合わせた環境で使えるようになっています。ネットワークから業務ソフトまでほとんど手作りです。新品のパソコンを買わなくても工夫と手入れ次第で十分使えています。
今度、機会があればパソコンを安く使うノウハウを公開しましょう。


川口商工会議所発行「MOVE」 2004年9月号より



パソコンドクター往診記 カルテ31 入院が必要です
パソコンのメンテナンスは時間が掛かります。
「それではお預かりしましょう。」
パソコンドクターの作業が長引きそうな時パソコンを預かって社内で作業することが有ります。
パソコンドクターは基本的に作業時間が1時間になっていますので、それ以上時間が掛かると延長料金を事業所さんから頂く事になります。なるべく時間内に作業を終らせるように心がけていますが、中には時間の掛かる処理も有りますのでなかなか難いですね。
社内に持帰れば道具も、設備も、ソフトも、揃っているので作業が楽ですし、お客さんの負担も減ります。私も時間的余裕ができるし、何よりも都合が良いのは夜中に作業が出来ることでしょうか?。他の仕事に追われていますので、まとまった時間が取れるのが夜中になってしまいます。(涙)

先日ノートパソコンをお預かりしました。
いつものウィルス退治・・・
先日お預かりしたノートパソコンは「インターネットの接続不良」ですが、案の定、ウィルスとスパイウェア・アドウェアの感染でした。Windowsも正常に立ち上がらない状態で、症状は重い方です。
処理としては、まずセーフモードで起動してパソコンの起動時に一緒に活動を開始するウィルスやアドウェアの活動を制御して、その間に駆除できるだけのウィルスを、対策ソフトを使って対処しました。これだけでWindowsが正常に起動するようになるなど、ここまでの作業は順調だったのですが・・・
次に、ウィルス対策ソフトを更新して、より確実にウィルス退治をするべく、インターネット接続を試みましたが・・少し年式が古いパソコンで本体にLANコネクタがありません、手持ちのLANカードをスロットルに差し込むと、ドライバーソフトをインストールするように聞いてきますので、フロッピィディスクを使ってドライバーソフトをインストール・・・あれ? フロッピィドライブが無い!・・・それではと、USB接続の外付けのフロッピィドライブを付ければいいかな?・・・今度はフロッピィドライブのドライバーソフトを聞いてきます。

ニワトリ?とタマゴ?とちらが先?
Windows98では新しい部品を付けた時はドライバーソフトのインストールが必要です。(ちなみにWindowsXPではこれらの作業がほとんど自動です。)LANカードを取付けて社内のネットワークに参加すれば、ウィルスソフトの更新もドライバーソフトのインストールも簡単にできるのですが。フロッピィも使えない、LANカードも使えない。これでは堂々巡りです、先に進まなくなってしまいました。
こんな時、自社の環境では解決するための道具や環境が整っています。まず思いついたのは、ノートパソコンのハードディスクを取外して、他のパソコンに接続し、ドライバーソフト等のデータをコピーする方法です。自作パソコンの一台にノートパソコン用のハードディスクを接続できるユニットが取付けてありましたので、これが使えます。さっそく実行!ノートパソコンからハードディスクを取外し、接続ユニットに組み込みます。

大失敗!
ところがここでとんでもない失敗をしてしまいました。自作のパソコンは取付けたどのハードディスクからでも立上げができるように専用の起動ソフトが入っています。ノートパソコンのハードディスクを取付けた際に間違ってノートパソコンのWindows98を起動してしまったのです。どうなるかと言うと、今までノートパソコンの機器構成で動いていたWindowsが起動してみたら環境がまったく違っていた、何とか今の環境でパソコンを立ち上げようとして一つ一つ機器をチェックしてドライバーソフトを設定しようとする・・・例えれば、2DKのアパートに住んでいた人が、ある日目が覚めると大豪邸のベットの上にいる、自分が何処にいて周りがどうなっているのかさっぱり分からず右往左往する?・・・どこかの映画の1シーンのようですが、まさにこのハードディスクはその状態になっていたのです。偉いところは、取り乱すこともなくパソコンを起動しようと一生懸命情報収集をして環境を作っていくところでしょうか。
その後、無事起動できたので、ドライバーデータをコピーして元のノートパソコンに戻し、改めてノートパソコンの環境で再起動し環境を元に戻しました。(夢がさめて元のアパート生活です。)そして、残りの作業をして、無事退院できました。

パソコンドック開設
入院患者がいっぱいです
教室のパソコンも含めて、修理するパソコンが増えてきたので、教室の一角にパソコン修理専用のコーナーを開設してしまいました。名づけて「PCドック」、
教室の授業の合間に修理しています。・・・というか修理の合間に授業しています。


川口商工会議所発行「MOVE」 2004年10月号より



パソコンドクター往診記 カルテ32 ホームページの更新ができない
ホームページの更新ができない
「ホームページがどうしても更新できないで困っています!」
会社のホームページを自分で作成し、業務の合間にホームページのメンテナンスもしている担当の方からご相談がありました。
この担当の方とは、川口商工会議所で平成13年から今年の1月までの3年間、毎月開催されていた「中小企業のEC《電子商取引》セミナー」に参加していただいたのがご縁でお付き合いいただいております。
ECセミナーは中小企業の事業所さんがインターネットを商売に活用するために、その仕組みを理解し、自分でホームページを作るのが目的のセミナーですから、これから自社のホームページを立ち上げて管理していこうと思っていた彼には丁度タイミングがよいセミナーだったようです。しかし10時間ぐらいのセミナーではほんとうに簡単な内容のページを試してもらうことしかできなかったので、その後は彼の努力に負うところが大きかったことはいうまでもありません。
今までにも画像がうまく更新できないなどのトラブルがあり、その都度ご相談に乗ってはおりましたが、今回はいよいよホームページ全体が更新できない状態になってしまいました。

ホームページの仕組み
ここでインターネットのホームページの仕組みを簡単に説明しましょう。まずホームページはWebサーバーというコンピュータに記録されています。Webサーバーはプロバイダーのように常時インターネットに接続している環境にあります。さらに、そのホームページの住所であるURL(例.www.moa-pc.co.jp)が電話帳のような役割のDNSサーバーと呼ばれるコンピュータに記録されています。皆さんのパソコンでインターネットエキスプローラのアドレス欄にURLを入力すると、DNSサーバーによってそのホームページが記録されているWebサーバーを探し出します。そしてWebサーバーから皆さんのパソコンにデータが取り込まれてホームページが表示されます。
一ページのホームページの中には文字だけでなく写真やイラスト、画像、飾りなどが同居していますので、これらが全てパソコンに取り込まれてはじめて正常にホームページが表示されることになります。

ホームページ作成ソフト
そのホームページを作成するソフトは沢山のメーカ、種類がありますが特に有名なのがマイクロソフト社の「フロントページ」とIBM社の「ホームページビルダー」でしょうか。「フロントページ」はECセミナーで使っていました。
大雑把に特徴をいうと「ホームページビルダー」が個人向き〜企業でも使えるオールマイティ、「フロントページ」は企業向け機能が充実しているビジネス専用といった感じでしょうか。
お客さんはかつてのセミナーの参加者ですが、使っているのはホームページビルダーです。ちなみに私も仕事ではビルダーを使っています。この辺にビルダーの人気の秘密があるのでしょうか

FTPソフト
ここからが本題ですが、ホームページ作成ソフトはページを作成するだけではなく、サーバーにデータを転送する機能も持っています。ビルダーでは「ファイル転送」と呼んでいます。しかし、このデータ転送機能は機能が低くてプロバイダーやサーバーの環境によってはうまくデータが転送できないことがあります。特に最近ウィルスやセキュリティが問題にされていますのでサーバー側の規制もどんどん強化されていると思われます。
このような場合には専用のデータ転送ソフト(FTPソフトという)を使って作業をすると問題なく転送することができます。今回はインターネットのフリーソフト「FFFTP」をダウンロードして使用しました。操作性はエクスプローラに似ていて左側に自分のパソコンのファイル、右側にサーバーのファイルを並べて表示しマウス操作で左から右に転送したいファイルをドラックするだけです。
専用ソフトのお陰で今までの苦労がうそのように簡単にデータを転送することができました。

日本のインターネット人口
2003年のインターネット人口は7,730万人、普及率は60%を超したそうです、中でも企業の普及率は98.2%とほとんどの企業がインターネットを利用している現状です。
インターネットはますます大きな市場になるのは誰の目にも明らかです。これからはインターネットの対応力が企業の業績に反映してくる時代になるかもしれません。
今からでも遅くはありません、ホームページを自分で作ってみましょう。



川口商工会議所発行「MOVE」 2004年11月号より



パソコンドクター往診記 カルテ33 Windowsサービスパック2
Windowsサービスパック2
最近WindowsXPサービスパック2に関するトラブルの相談が続いております。
「サービスパック2」とはWindowsXPの修正や改良を行う更新プログラムのひとつですが、Windowsは以前からインターネットやネットワークでのセキュリティの弱さが問題になっていました。よく「重大なセキュリティホールが見つかった!」などと新聞を賑やしていた時期がありましたね。マイクロソフト社は、今回それらの脆弱性を解消し、より安全に安心してインターネットが利用できるように大幅なWindowsの改良を実施しました。それが「WindowsXP Service Pack2」(以下サービスパック2)です。
しかし、・・・大幅な改良ゆえに、問題も多くなってしまったようです。
サービスパック2のインストール
パソコンがインターネットに接続できる環境でしたら、更新プログラムは通常Windowsアップデートの機能により、ほとんど自動的に処理されます。(デスクトップの右下に地球のマークがありますよね、たまに「更新の準備が整いました・・・」なんてメッセージを出しているヤツです。)しかし、「サービスパック2」は容量が大きいので通常の更新プログラムとは別に実行でるようになっています。またマイクロソフト社に頼めばCD−ROM版を送料だけ負担すれば送ってもらえます。
実際、インストールすると非常に時間がかかります、ブロードバンド回線でも1時間ぐらい、遅い回線では2〜3時間、中にはお余りにも時間が掛かるので、そのまま1晩放って置いたら朝には終わっていた。・・なんて方もいらっしゃいました。

サービスパック2の4大新機能
サービスパック2では主に4つの新機能があります。その1、パソコンの安全度を監視する「セキュリティセンター機能」、その2、危ないホームページを表示しない「ポップアップウィンドウのブロック機能」、その3、パソコンへの不正侵入を防ぐ「ファイアウォール機能」、その4、危ない画像付きメールを開かない「Outlook Express画像の読込みをブロックする機能」です。
1.のセキュリティセンター機能ではコントロールパネルにアイコンが追加され、「ファイアウォール」と「自動更新」「ウィルス対策」の設定を管理することができます。しかし、ウィルスを駆除する機能は無いので、別途ウィルス対策ソフトは必要です。
2.のポップアップウィンドウのブロック機能は、インターネットで如何わしいホームページが次から次に出てきて閉じることができなくなる・・というような事を防いでくれるのですが。反面、会員IDやパスワードの入力画面が出なくなったり、特定のホームページが開かなくなることもあるようです。
3.のファイアウォール機能はウィルスチェックソフトにも搭載されていることが多いので、そんな状況のときは、どちらを使うのかを選択しなければなりません。

インストール後の問題点
苦労してインストールしたのに、その後「インターネットが開かなくなった」、「エラーメッセージが出るようになった」、「パソコンが不安定になった」、「プリンターが使えなくなった」、等々いろいろな問題が報告されています。・・・最悪のケースでは、パソコンが起動しなくなってしまう場合もあるようです。
不調になってしまう原因は様々ですが、マイクロソフトでは専用のページで問題のQ&Aや解決法を案内しています。その他にも、パソコンメーカーやソフトのメーカーでもホームページで同様の案内がありますので、自分のパソコンの状況に応じてそれぞれを確認しなければなりません。不調になった内容と同じ内容の解決策が見つかればよいのですが、情報量も非常に多く事例を探すだけで苦労してしまいます。
どうしても解決策が見つからなければ、「システムの復元」機能を使ってサービスパック2をインストールする前の状態に戻すこともできます。また、サービスパック2だけをアンインストールすることもできます。


川口商工会議所発行「MOVE」 2004年12月号より