パソコンドクター往診記 カルテ10 新しいパソコンと古いモデム
新しい年の始めにあたって
皆様、あけましておめでとうございます。
経済的には明るさの見えない年明けではございますが、皆様のご発展とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
お蔭様でパソコンドクターも去年1年間で約90件、発足時よりトータルで約170件のご利用を頂きました。少しでも皆様のお役に立てれば幸いかと存じます。本年もよろしくお願い申し上げます。
新しい年に新しいパソコン
新年になると何か良いことが有りそうな期待感がありますね、同じように新しいパソコンを購入したときも新しい機能・性能を期待して妙に嬉しくなります。しかし実際には便利になる反面今まで使えていた機能が使えなかったり、操作性が変わったりと、ずいぶん苦労することも多いのです。
今ショップで売っているパソコンの主流はWindows XP、今までのWindows98とはデザインも、操作もずいぶん随分と変わりましたので戸惑う方も多いかと思います。それと、ハード(本体装置)面でも大きく変化しています。デスクトップ型のパソコンですと、フロッピィーディスクや今までの汎用の拡張端子「パラレルポート」「シリアルポート」が付いていない機種が増えました。代わりにWindows98SEからサポートされている新しい汎用の拡張端子「USB」が普及して何でもUSBで接続できるようになってUSBの端子数が増えたり、増えています。また、ノートパソコンの拡張機能のカードスロットルを備える機種も増えています。デスクトップ型のパソコンも増えました。あと、ネットワーク機能も標準で装備するようになって来ました。
新しいパソコンと古いモデム
今回の作業は、新旧のパソコンの機能の違いで苦労しました。
ご相談内容は、今まで使っていたパソコンの調子が余りよくないので、思い切ってパソコンを買い換えました。インターネットの設定はいち始めからやり直しましたが、今まで使っていたモデムが新しいパソコンではどうも使えません。メーカーのサポートに問い合わせをしたら「使用しているモデムはWindows XPに対応していません。しかし、Windows XP用のドライバソフトをインストールすれば使えるようになります。」と言われ、説明も聞いたのだけれども、どうも難しそうなので、パソコンドクターにお願いしたいということでした。
シリアルポートが無い!
調べてみますと、今まではシリアルケーブルでパソコンとモデムを繋げていました。新しいパソコンにはシリアルポートが無いのでUSBで接続することになります。新しいパソコンにモデムのUSB接続のドライバソフトをインストールすればよいのですが、メーカーのホームページの説明書によるとその前に「モデムのファームウェアをバージョンアップしなければ接続出来ません」と書いてあります。つまりモデムとパソコンを繋げるためにまずモデムの設定を変えなければなりません、しかしモデムの設定はパソコンに接続して行います。・・・? 接続の設定をするのにまず接続しなければならない・・・?というおかしな話です。これは新しいパソコンにシリアルポートが無いためです。仕方なく古いパソコンにモデムを接続して、事前に用意してきたダウンロードしたファイルを使ってモデムのファームウェアをバージョンアップして・・・? 読めない!
古いパソコンはUSBが自動認識しない
用意したUSBメディアのメモリースティックが古いパソコンで読めません。XPでは自動認識するUSBメディアメモリーですがWindows98ですと専用のドライバーをインストールしないと使えません読めません。仕方なく新しいパソコンに一度データをコピーしてフロッピィーディスクに書き写して・・・?フロッピィーディスクが無い!
新しいパソコンはフロッピィーディスクが無い!
新しいパソコンにはフロッピィーディスクドライブが付いていません、幸いオプションのUSB接続のフロッピィーディスクドライブが有りましたので、早速接続してデータを書き込みました。但し容量がギリギリでしたが・・・。
モデムのファームウェアをバージョンアップ・・
やっとモデムのファームウェアをバージョンアップすることが出来ました。後は新しいパソコンに接続してドライバソフトをインストールすればモデムが使えるようになります。
川口商工会議所発行「MOVE」 2003年1月号より



パソコンドクター往診記 カルテ11 慣れた頃が危ない
常連さんからの依頼
パソコンドクターの常連さん?から「Windowsの起動について」という依頼がありました。えっ、いまさらなんで?私には依頼の内容の意味がいまいち理解できませんでした。というのも、そのお客さんは比較的パソコンの操作が分かっている方で、ホームーページも自分で作っているほどのいわゆるベテランだったからです。
お伺いしてパソコンの電源を入れてみると、途中まで順調に動いているのですが、突然、真っ黒い画面に「C:¥_」と表示しカーソルが点滅・・・昔見慣れたMS−DOSの画面になってしまいます。昔はこの画面にコマンドを入力し自由に使いこなしていた記憶はあるのですけれど、今ではマウスとスタートメニューがないと先に進めません。それでも記憶を頼りにファイルの表示コマンドを打ち込んでファイルの状況を確認すると・・、内容が壊れているわけではないらしいことは分かりました。
ファイルの整理のつもりが大失敗
お客さんに原因をお聞きすると、信じられない答えが返ってきました。「最近処理が重くなってきたし、空き容量が少なくなってきたので、少し整理をしようと思ったんだ。」
それはいい事ですね、Windowsは放って置くとどんどん余分なファイルがたまってしまいますから、たまには必要ですね。
「それで、関係なさそうなファイルを削除していて・・・MS−DOSってWindowsでは使っていないんだろー、だからゴミ箱に放り込んだんだー」
えっ、そ、それは無茶なことを・・・
「でも、ゴミ箱に入れても動いていたから大丈夫かなって思ったんだけど、次に電源を入れたらこんな状態になっちゃたんだ?」
そりゃーあんたが悪い!と、言いたかったけれど、ちゃんと説明しましたよ。
MS−DOSは今でも現役
MS−DOS関係のファイルは今でも基本的な部分でちゃんと使われています。不用意に消すとパソコン自体動作できなくなってしまいますから、ファイルを消すのは自分で作ったファイルだけにして、それ以外のファイルは[ディスクのクリーンアップ]で消すか、プログラムだったら[プログラムの追加と削除]を使って消したほうが安全ですよ。と、やさしく説明しながら、どうやって元に戻そうかと悩んでもいました。
お客さんは、「ゴミ箱に入れただけだから、元に戻せばいいよ、消えていないから元に戻せば大丈夫だよ!」・・・・
 ゴミ箱というのもWindowsが起動して初めて処理できる仕組みで、MS−DOSからそのファイルを見つけ出すのは大変だし、MS−DOSではファイル名が8文字までしか使えないので、Windowsの長いファイル名は表示が変わってしまってるし、・・・どうしよう?・・・しばらくMS−DOSコマンドをこねくり回したけれど、解決策は見つからず。お客さんには、「最悪の場合パソコンを再セットアップしてふりだしに戻さないとだめかもしれない。そうなると今入っているデータが全部消えてしまいます。」と、一応確認を取っておいたのだけれども、できればしたくないですから、考えましたよ。
解決策
Windowsは起動しないけれど、ハードディスクが故障した訳ではないので、他のパソコンに接続すれば中身が見えるのでは?・・・早速実行、分解してハードディスクを取出して持ち帰りました。会社に帰って早速他のパソコンに接続、思ったとおりに中身が見えた!ゴミ箱もちゃんと中身が見える!後は削除した日を目安にして同一削除日のシステムファイル・設定ファイル・MS−DOSアプリケーションファイルを選び出し、元に戻す処理をすればよい。
見つかったフィルは[CONFIG.SYS][MSDOS.SYS][ESSOLO.INI][DOSIME.SYS]等のファイルですが、我々にはチョット怖くて手が出せないファイルですが、知らないということは恐ろしいことです。マイクロソフトが標準ではシステムファイルを表示できないようにしている気持ちが分かります。
車の運転も慣れたころが危ない、パソコンも少し慣れると大きな失敗をするようです。
お気をつけください。

川口商工会議所発行「MOVE」 2003年2月号より



パソコンドクター往診記 カルテ12 電話サポート
ある日突然 インターネットが繋がらない
「今まで何も問題なく使えていたインターネットがある日突然使えなくなった」という依頼が最近目立ちます。
機械的な原因が無さそうな時は、まず、「プロバイダーは何処ですか?」と尋ねてみます。
プロバイダーも銀行のように過当競争で運営が厳しく、撤退や統廃合が進んでいますので、ある日突然自分の使っているプロバイダーがなくなっているかもしれません。
また、アクセスポイントというお客さんの接続を受け付ける電話番号(設備)も結構変更になります。インターネットへの接続方法が多様化し、より高速、より安くということでいろいろな方法が選べるようになり、プロバイダーもそれに対応しようと接続の設備や接続の場所等を変更しています。変更になる前には必ずお知らせがあるのですが、あまり熱心にメールやホームページを見ていない方は、知らないでいる事も多いようです。
最近の統廃合の例では、「MSN」→がプロバイダー部門を「ぷらら」に、移管しました。
「JustNet」→がプロバイダー部門を廃止し「So−Net」に統合されてますした。
その他中小のプロバイダーも統廃合が進んでいます。ADSL利用者が増えて今までの電話回線やISDN回線用のアクセスポイントの変更も多いようです。
今回依頼のあった先日の会員さんもJustNetを利用していたのですがされていて、So-Netに統合されたのを知らなかったのです。JustNetが接続サービスを停止したのが昨年の12月末ですから、当然ながらそれ以来接続できない状態になりました。
サポートに電話
お知らせの郵便も、メールも無いので結局この会員さんの場合、新しいプロバイダー「So-Net」のサポートに連絡して移行に必要な書類を送ってもらうことにしました。書類の内容は会員さんの個人情報もありますから、プロバイダーはまず本人確認をして、登録時の住所、宛先に書類を送るようにするのが原則になっています。したがって連絡するのも原則本人なんですが、今回は会員さんの了解を得て私が電話をしました。
そういえば、パソコン関係のサポートに電話を掛けるのが苦手な方が結構多いですね。
前にもお客会員さんの代わりにサポートに連絡をして、無償引取り修理を依頼した事を思い出しました。連絡をしても最初はなかなか機械の故障を認めませんがないサポートにパソコンの状況を説明して、サポートも状況さえ的確に説明できれば対応はしっかりしてくれるようですます。
最悪のサポート
それでも中には酷いサポートも有りますから気をつけなければなりません。以前にADSLの設定でのトラブルをお話しましょう。
お客さんが、プロバイダーから送られてきたADSLモデムのセットアップを、説明書通りにやってもどうしても設定できないので、サポートに連絡しました。、すると対応したサポートは「あれ・をやってみてください」「これ・をやってみてください」と指示を出し、何回連絡しても「お前のやり方が悪い」と言わんばかりに指示を繰り返すばかりで、結局何も解決しないという事です。設定のやり方が悪いということになってしまい先に進まない。試しに私がやってみても同じ結果だったでしたので、機械の故障が疑わしい、そこで、私がお客さんに代わりにサポートに電話をしてみました連絡をして、状況を説明していると、すると、さすがにサポートです、から以前の記録があるらしく「前回はここまで出来ているので機械は正常です」だと主張するのです。それから設定・状況についてのやり取りがあり・・・
「なるほど、パソコンに慣れていない人がこんな対応を受けたら簡単に丸め込まれてしまうな」と感じるほどました。、とにかく早口で専門用語を連発して相手が躊躇しているとつけ込んでくるのです。もちろん私には通用しません、全て論破してやりました。
その間、相手が詰まると「少々お待ちください・・」と言って、何か打合せをしてはまた新たな問題を投げかけてくるのです。そして、いい加減わたしもうんざりしてきた頃「電話線は半二重通信の設定になっていますか」という質問をしてきました。
「え・・」わたしは思わず詰まってしまい。暫く沈黙が続き・・・、相手はヤッターと思ったかもしれません。しかし、わたしの詰まった理由は質問の内容が解らなかったのではなくて、なぜここでその質問をしなければならないのかが解らなかったのです。「半二重通信」とは電話の仕組みで、利用者が意識したり、確認することではないのです。
ここではっきりと相手の意向が見えました。「騙そうとしている」
激怒
しばらく沈黙の後わたしは相手に「今自分で言ったことの意味をあなたは解って言っているのか!」「どうやってお客がそれを確認するんだ」・・・今度は相手が黙ってしまいました。わたしは怒りがこみ上げて来て、「あんたはサポートではないのか、お客さんのサポートをするのが仕事ではないのか、お客を騙すのが仕事なのか」「あんたの会社はそうゆう会社なのか」「責任者を出せ」いつになく怒っている自分がいました。(誤解の無い様に言っておきますが、普段はやさしいので有名なくらいでめったに怒らないですが)
そんなこんなでやっと引き取り交換の約束をさせて、結局1時間ぐらい電話をしてしまいました。その間お客さんは傍でオロオロしていまして、かえって悪いことをしてしまいました。

川口商工会議所発行「MOVE」 2003年3月号より



パソコンドクター往診記 カルテ13 重いパソコン?
パソコンが遅い
「最近パソコンの反応が遅く、クリックして暫くしないと反応しない」という相談を受けました。
パソコンの反応の遅さには私も常日頃から不満を持っています。確か、買ったばっかりの頃はもっと早かったはずだと・・・WindowsXPは遅い! メモリーが少ない! CPUが遅い! などと一人愚痴をこぼし、結局は新しいパソコンが欲しい口実だったりするのですが。
実際パソコンは使い始めが一番早くて徐々に遅くなっていきます。ちょうどダムのように新しいうちは貯水量が多いのですが、使っているうちに土砂が溜まり少しずつ貯水量が減っていきます、溜まった土砂を取り除かないとそのうちダムが埋まって使えなくなってしまいます。パソコンも同じように、不要なファイルやデータがどんどん溜まっていきます。それにつれて処理が遅くなってくるのです。極端な言い方ですが、このダムの土砂を取り除くと同じ処理が、Windowsの再セットアップだと思ってもらえばいいかもしれません、パソコンをクリーンな状態にする訳ですね
CPUは忙しかった
そんな訳で特定の原因が見つからない場合はどこかのサポートのようにWindowsの再セットアップをお勧めするしかないのかな、などと思って会員さんのお宅にお伺いしました。
実際にパソコンを操作してみると確かに反応が遅い、クリックして暫くしないと動作しない状態です。「なんか変だな?」
まず確認のためにWindowsのシステムツールの中のシステムモニターでCPUの稼働率を見ると、稼働率を示す波形がノコギリの刃のようになっています。つまりCPUが100%働いて暫くすると0%に戻る、その繰り返しをしているのです、クリックした場合CPUが0%に戻った時にしか実行できないから反応が遅くなるのです。 「でも、どうして?何もソフトを起動していないのに!」 試しに稼動しているWindows関係のプログラムを停止しても状況は変わりありません。 
原因は何?
その他の症状としては、「パソコンの起動時にメモリー不足のエラーが出る」、「ウィルスチェックをするとパソコンが固まってしまう」などがありました。ウィルスチェックのソフトのバージョンが古かったので「ひょっとしたら、またあれかな?」
念のためオンラインで最新のウィルスチェックをすると、出てきましたウィルスが「WORM_KLEZ.E」タチの悪い流行のウィルスです。
このウィルスは「ワーム」といってメールの添付ファイルによって感染し、パソコン内で自己増殖を続け、ネットワークを通じてほかのコンピュータに拡散します。またメールソフトのアドレスを利用してウィルス付きのメールを送信します。現在、最も感染被害の多いウィルスです。このパソコンの症状も全てウィルスの活動によるものだったのです。
またまたウィルス退治
予定をしていなかったウィルス退治ですが、何度も経験していますので私のパソコンにはWORM_KLEZ専用の対策ソフトが入っていました。早速、会員さんのパソコンにコピーをしてウィルス駆除実行、23感染ファイルを駆除しました。
会員さんのパソコンにもウィルス対策ソフトがインストールされていましたがバージョンが古いのと、ウィルスを発見するパターンファイルを更新していなかった為に、感染してしまいました。しかし、不幸中の幸いでメモリーが少なかった為にパソコンの起動時にメールを勝手に送信する処理が実行できなかったらしく、取引先への被害は無いようです。
会員さんには最新のウィルス対策ソフトの購入・セットアップとメモリーの増設をお勧めしました。
「ウィルスソフトが常駐していると処理が遅くなるしメモリーも喰うんだよなー・・でも、安全には変えられないし、ヤッパリ新しいパソコンならメモリー多いし早いから気にならないかなー」などと独り言をブツブツと・・・ジレンマだなー。
川口商工会議所発行「MOVE」 2003年4月号より



パソコンドクター往診記 カルテ14 世界は見える、隣が見えない?
社内ネットワークが繋がらない
インターネットは見えるが社内の他のパソコンが見えないという相談がありました。その事業所さんは社内の数台のパソコンでネットワークを構築しケーブルネット+ルータを利用してインターネット接続をしています。パソコンのOSはWindowsXPとMeの2機種です。
インターネット、電子メール等はどのパソコンからも支障なく使えるのですが、社内の他のパソコンのファイルが見えない、隣に並んでいるパソコンのデータを利用するのにわざわざCD−RWに書込んでそこからコピーをしているそうです。プリンターの共有も出来ないし、これではネットワークの意味が無いと愚痴をこぼしていました。
WindowsXPと95ではネットワークを利用してお互いが見えないという支障は聴いたことが有りますが、Windows98以降のパソコンであればWindowsXPとは支障なくファイルの共有が出来るはずなんです。
まず確認です、インターネットに接続できているということは機械的な故障ではなさそうですから、ネットワークの設定(プロトコル、サービス等)、パソコンの名前、グループ名、ファイルの共有設定等の確認を行います。よく特定のパソコンだけがネットワークから見えないということが有ります、その様な時は、そのパソコンの設定に問題があるので調べやすいのですが、今回はどちらのパソコンからもネットワークが見えません?
設定を確認しても特におかしい所はありませんし、どうした事でしょう?
ウィルスチェックソフトの仕業
会員さんのパソコンにはちゃんとウィルスチェックソフトがインストールされています。これは非常に良いことなんですが、最近のウィルスチェックソフトは単にウィルスのチェックだけでなく不正アクセス等のインターネット上のセキュリティ全般を監視してくれる機能が付いています。セキュリティを高くするということは接続する相手を選び敷居を高くするということですから見ず知らずの相手との接続は出来なくなります。通信するためには信頼できる相手の設定もしなくてはなりませんし、有効に使おうとすると結構面倒な設定をしなくてはなりません。通常ウィルスチェックソフトをインストールするとセキュリティ機能が有効な状態でセットされます。
今回のネットワークで相手のパソコンが見えない原因はこのセキィリティの設定だったのです。全てのパソコンのセキィリティが「ON」になっていてインストールしたままの状態だったので、信頼できるパソコンの設定はしていません、当然相手が見えない状態になっていたのです。セキュリティを「OFF」にするとちゃんとネットワーク上で見えるようになり、ファイルのコピーも出来るようになりました。
賢いルータ「ファイヤーウォール」
気になるセキュリティが「OFF」にしたままだと危険だと思われるでしょうが、この会員さんのネットワークには「ルータ」を使用しています。ルータはインターネットへの接続をしてくれる装置ですが、社内のネットワークと外部とを切り離す役目もしてくれます、要は「ファイヤーウォール」ですね。ファイヤーウォールがあるとその内側は個々にセキュリティを考えなくても安全というわけです。他にもルータにはネットワーク上で各パソコンの番地ともいえるIPアドレスを自動で割振りするDHCP機能や電話回線の設定や管理、インターネット回線の自動接続、等等、ネットワークには欠かせない装置です。ISDN用、ADSL用、無線LAN対応用、複合機能用など、使用する回線に応じて機種を選びます。パソコンが2台以上あってインターネットを利用する時は「ルータ」の使用をお勧めします。
最近私が注目しているのがインターネットを使って2点間(本社→支店)の通信をするVPN(バーチャルプライベートネットワーク)です。この実現にVPN対応のルータを使いますと割りと簡単に設定できます。安くて早いインターネット回線で安全に全国的なネットワークが組めてしまう・・スバラシイ!

川口商工会議所発行「MOVE」 2003年5月号より



パソコンドクター往診記 カルテ15 神の手? 悪魔の手?
エクセルが立ち上がらない?
「エクセルを再インストールしても立ち上がらない」という相談がありました。再インストールした?・・なぜ?・・ 私もソフトの調子が悪い時は、そのソフトを削除(アンインストール)して、改めてインストールする、という事をよくやります。大抵の問題はそこで解消されるのですが、原因がそのソフトでは無かった場合には当然ですが直りません。そこで次ぎの原因を考える、そして試してみる・・そんな手順で1つ1つ可能性を試していって本当の原因にたどり着く。そんな作業でトラブルを解決していきます。
しかし、その前にもっと重要な事・・それは現状をよく確認することです。
今回の症状を確認すると、●エクセルは不安定ではあるが立ち上がります。●印刷プレビューをするとフリーズしてしまいパソコンを強制的に再起動するしかありません。●印刷だけなら出来るのですが、印刷プレビューが確認できないので設定が大変です。●作成したシートを保存できます。●保存したシートを他のパソコンで読込むと正常に印刷プレビューできます。問題はこのパソコンの、エクセルの、印刷プレビュー機能の1点です!
色々やりました・・・しかし・・・
作業手順をご紹介すると
@ 印刷はウィンドウズの機能を利用しますので、ウィンドウズのシステムファイル・チェックを実行しました・・・いくつかの変更されたファイルを復元しましたが・・・症状の変化はありません。
A 殆どのソフトは標準でインストールすると一部の機能はインストールされずに残ってしまいます。・・・エクセルとオフィスの機能を全てインストールしました・・・症状の変化なし。
B インターネットに接続してウィンドウズのアップデートを実行しました・・・ウィンドウズのアップデートとはマイクロソフトが常にウィンドウズの不都合箇所を修正したり、機能を強化しています。その変更を自分のパソコンに取り入れる事です・・インターネットに接続されているパソコンでしたら殆ど自動で処理してくれます・・・しかし、症状に変化なし
C このパソコンに入っているプリンタードライバーが古い可能性があるので更新しました・・・プリンターのメーカーに最新のプリンタードライバーが用意されていますので、インターネットに接続してダウンロード・セットアップしました・・・症状に変化なし。
D エクセルとパッケージになっているオフィス2000のソフトを全てアンインストール→インストールを実行しました・・・症状に変化なし。
奇跡の「神の手」?
色々やってみましたが原因が特定できません。後は、オフィスのパッケージもアップデートが用意されていますので、それを実行してみよう・・・その前にもう一度エクセルを立ち上げて印刷プレビューを確認したところ・・あれ?ちゃんと表示しました!エーー何で? うそ?もう一度チャレンジ・・またもや正常に表示するではないですか?さっきまで何をしてもフリーズしていたエクセルが今では何事も無かったかのようにチャンと動いているのです・・・直ってしまった・・でも原因が分からない・・・お医者さんで触っただけで病気を治してしまう「神の手」を持つ名医がいると聞いたことがありますが、私もその域に達したのでしょうか(もちろん冗談ですが・・)時間は掛かって、原因も特定できませんでしたが、一応直りました。結果オーライという事で作業終了しました。
しかし、この後大変な事態になってしまったのです。なんとウィルスに感染してしまったのです。普段インターネットに接続していない閉じられたネットワークで業務に使用していますので、ウィルス対策は特に講じていません。それを今回の作業でインターネットに接続してソフトのダウンロードを行ったのが原因かと考えられます。一寸の間それもメーカーのホームページしか利用しないのでウィルスの心配は全く考えませんでした。その後の処理で会員さんに多大の迷惑をお掛けしてしまいました。お詫び申し上げます。「神の手」ならぬ「悪魔の手」になってしまいました。大いに反省です。
川口商工会議所発行「MOVE」 2003年6月号より



パソコンドクター往診記 カルテ16 もったいない
仕事柄多くの事業所さんにお伺いしますが、その中でパソコンの使い方を見ると「もったいない」と思うことがよく有ります。
「もったいない」例をいくつか紹介すると
1. 何台もパソコンがあるけれど、それぞれ単体で使っている
プリンターやスキャナ、CD−RWなどの周辺機器はそれが付いているパソコンでしか利用できないので、特定のプリンターを使いたい場合、データをフロッピィディスクに入れてそのプリンターが付いているパソコンで印刷をしています。同様に自分が使っているパソコンに付いていない周辺機器を使いたい場合データを持って他のパソコンを使わなければなりません。スキャナが使いたければスキャナが付いたパソコン、CD−RWが使いたければCD−RWが付いたパソコンにデータを持っていかなければなりません。これでは手間と時間が「もったいない」ですね。全てのパソコンで同じような構成にしようとすればプリンター等の周辺機器をそれぞれに用意しなければなりません。これも「もったいない」ですね。また同じようなデータをそれぞれのパソコンに重複して持っている様な事も起こります。
極端な例ではフロッピィディスクのついてないノートパソコンで印刷したいデータがある場合、まず携帯電話を接続して電子メールでデータを添付して送ります。送り先は目の前にあるプリンターが付いたパソコンなのです。そのパソコンでメールを受信したらファイルを開いて印刷するという訳です。・・・チョット驚きました!
これらの事はパソコン同士を繋いでネットワークを構成してしまえば簡単に解決します。加えてインターネットの接続設定をすれば、インターネットや電子メールがそれぞれのパソコンで利用できるようになります。
2. 会計専用パソコン、業務専用パソコン、伝票発行専用パソコン、インターネット専用パソコン等、業務やソフト毎にパソコンを用意している。
専門の業務システムや簡単を売り物にしている会計システムなどソフトと機械をセットにして売っているので別々に購入すると専用パソコンが並ぶことになりますが、中身は殆ど同じパソコンですから、1台のパソコンにそれぞれのソフトを入れれば同じように使えます。当然ついているプリンターなども共通に使えます。
3. 新しいパソコンの機能を使っていない
パソコン暦が長いお客さんでしたがハードディスクに保存することが不安でデータを全てフロッピィディスクに入れて使っていました。しかし作成していたエクセルの表がついにフロッピィディスクに入りきらない大きさになってしまいました。ハードディスクに入れて利用すれば問題は無いのですが、どうしてもバックアップを取りたいということでしたのでUSBに差し込んで使うタイプのメモリーをお勧めしました。容量は32MB〜256MBとフロッピィディスクの1.44MBの最低でも20倍有りますから当分大丈夫でしょう。ちなみに容量の比較をしますと、フロッピィディスク1.44MBに対してハードディスク10,000MB〜100,000MBと圧倒的な差が有りますので、通常はハードディスクに保存してバックアップをCD−RWかMO(両方640MB)にすると良いと思います。
4. 究極の「もったいない」は使っていない
パソコン自体の価格が安いですからパソコンを使わなくてもそんなに「もったいない」とは思わないかもしれませんが、世の中の現状を考えると、どんな仕事でもスピードと情報力が問われています。世の中の流れに取り残されては商売が成り立ちませんから、よほど特殊な技術や資源を持っている人以外は、仕事でパソコンを使わないのは「もったいない」を通り越して「あぶない」かもしれないです。

私が考えるパソコンの有効利用は
@ データが蓄積されている事
A データが誰でも使えるようになっている事
以上のたった2つです。最近はそれに加えて安全性も考えなければなりませんが。基本は上記の2つです。
事業をしていると必要なデータがたくさん溜まってきます。得意先のデータ、商品のデータ、会計のデータ、従業員のデータ、管理用のデータ等・・・実にたくさんのデータが有ります。これらを体系的に蓄積すると共に日々増えていくデータを追加していく仕組みを作らなくてはなりません。そしてそのデータを誰でも何処でも目的に応じて利用できるようにすれば良いのです。その仕組みを作る方法はたくさん有ります。ご紹介は次の機会に!
川口商工会議所発行「MOVE」 2003年7月号より



パソコンドクター往診記 カルテ17 ある日突然!
パソコンが起動しない
「今朝、パソコンの電源を入れても動かないのですが?」という連絡がありました。
「昨日まではチャンと動いていたのですが?どうしちゃったのでしょうか?」
そうなんです、ある日突然パソコンが動かなくなる、そういう時に限って急ぎの仕事だったり、月末だったりするんですよね!パソコンが動かなくなると仕事も止まってしまう! 本当はそうなる前の対策も必要なのですが・・・
まず、確認して欲しいのですが「コンセントは入っていますよね?」「ディスプレイの電源は?」「コード類の接続はゆるんでいたり、外れていませんよね」
笑い話では有りませんが故障だと思って駆けつけたらコードが抜けていただけ、ということも少なからず有りました。
このような場合には、画面に何も表示しないので原因が分かりやすいのですが、厄介なのは途中まで画面表示して先に進まない、あるいは黒い画面に白い英語のメッセージが出てそれ以上進まないような場合です。
パソコンが起動するまで
ここで、参考までにパソコンが起動するまでの順序を説明しておきましょう。
まず電源スイッチを押すと@パソコン内部の基盤に取り付けられたROM(ロム)というメモリーからBIOS(バイオス)というッパソコンの環境設定用データが読み込まれます。A読み込まれたBIOSによりパソコンの環境が設定され、基本ソフト(オペレーティングソフト=OS)を読む装置が決められます。通常はハードディスクから読み込むことになるのですが、この段階でフロッピィディスクが入っていると優先的にフロッピィディスクが選ばれます。B通常はハードディスクから基本ソフト(Windows)が読み込まれます。C基本ソフトによりパソコンが動くための機械的設定、ソフト的な設定がされ、設定が正常に出来れば、いつものWindows画面が出てきます。
 何だかややこしい手順ですが、パソコンは毎回この手順を繰り返しています。そして、障害の原因もこの手順の中に隠れているのです。
症状1.電源が入らない、真っ黒い画面=@以前=(電源の故障)(ディスプレイの故障) 
症状2.黒い画面に英語のメッセージ=Aの途中=(機械的な故障)(ハードディスクの故障)症状3.フロッピィディスクからなら起動する=Bの手前=(ハードディスクの故障)
症状4.デスクトップ画面にならない、途中で止まるBCの途中=(Windowsのソフト的な問題)等々です。
今回の原因は?
今回のご相談の場合は症状3.と症状4.の複合型でした。つまり、フロッピィディスクで起動できるがハードディスクからは起動しない。ハードディスの故障が一番に考えられます。
作業は、1.フロッピィディスクで起動し、診断用ソフトでハードディスクの内容を確認しました。データは支障なく読めたのでまずは一安心です。(Windowsやプログラムのデータは再インストール可能ですが、ユーザーが作ったデータは代わりがありません。壊れたら元に戻せないのです。)
2.SAFEモードといって診断用のモードでWindowsを起動しました・・・これもOK。
3.SAFEモードで起動できればWindowsの環境設定が書き換わるので、再起動すると正常に起動することが多い・・・設定初期化中エラーメッセージ(データエラー)
4.同じくSAFEモードでWindowsファイルチェックを実施・・・データエラー
5.WindowsのCDからWindowsファイルコピー・・・データエラー
以上の症状からハードディスクのWindowsが記録されている領域に物理的な障害があると判断しました。
新しいパソコンを購入に決定
対処としては、ハードディスクを交換してWindowsを再セットアップします。そして今のハードディスのデータだけを新しいハードディスクにコピーするという作業になります。あららしいハードディスクの購入や作業が必要となりますので、ユーザーさんと相談しまして、「新しいパソコンを購入し、今のパソコンのハードディスクを取付けて、データを利用する。」という結論になりました。今のパソコンは古くなって処理が遅いので買替えを検討中との事で、丁度良かったのかも?
ハードディスクが2台取付けできるパソコンの選定と、取付け等の作業は当社で請負、後日実施することになりました。

川口商工会議所発行「MOVE」 2003年8月号より



パソコンドクター往診記 カルテ18 胃が痛くなるパソコン
プリンターを繋ぐとパソコンが起動しない?
「プリンターをONにしたままパソコンの電源を入れるとWindowsが起動しない。」そして「一度プリンターで印刷をすると後でパソコンの電源が切れない。」時々「パソコンがフリーズして動かない」と嘆いているお客さんから相談がありました。
毎回起動のたびに、プリンターを[OFF]にした状態でパソコンの電源を入れて、無事にWindowsが起動した後プリンターを[ON]にします。終る時はパソコンが正常終了しないので強制的に電源を切ります。当然、次に電源を入れるとスキャンディスクから始まりますが、これがまた長い・・放って置くと1時間以上かかってしまう・・・、Windowsも一回で起動すればよいのですが、2〜3回繰り返すこともあり、起動しても「不正な処理エラー」でフリーズしてしまうことも有ります・・・・。
仕事でパソコンを使わない訳にはいかないのですが、こんな状態ではパソコンを使う事がストレスになり、「パソコンの前に立つと胃が痛くなってくる。」そうです。
これでは本当に大変ですね。便利な道具であるはずのパソコンがストレスの原因になってしまうなんて、使う人もパソコンも可愛そうですね。
パソコンの構成
お客さんのパソコンは機種も比較的新しく、コンパクト型の本体に液晶ディスプレイ、プリンターはインクジェットのカラープリンター、WindowsはMeバージョンです。プリンターの他にデジカメの接続、外付けフロッピィディスク、MO、等を使っていて全てUSBで接続しています。インターネットはADSL回線でネットワーク接続しています。
今回のお客さんは接続されている機器が比較的多い方です。このように周辺機器を自由に接続できるのがパソコンの特徴のひとつでは有りますが、しかし反面、周辺機器によるトラブルが多いのも事実です。今回のトラブルもこの辺が原因の可能性が高い?
USBは救世主
デスクトップパソコンの背面には周辺機器を接続するためのコネクタが並んでいます。それぞれ専用の機器を1台だけ接続でき、ディスプレイ用、「プリンター用(パラレルポート)」、「マウス用」、「キーボード用」のコネクタと、対応している機器なら何でも接続できる、「汎用(RS232C)」、「USB」、「IEEE」といったコネクタも有ります。特に「USB」は対応している機器が多く、使いたい時だけ接続し、接続する台数の制限が無い、という優れた特性があり最近では殆どの周辺機器がUSBで接続できるようになっています。拡張性の低いノートパソコンでも「USB」コネクタさえ付いていれば周辺機器の接続には不自由がありません。
もう少しUSBの特徴を見てみましょう。
「マウス」、「キーボード」、「プリンター」、「スキャナ」、「外付けハードディスク」、「CD−ROM」等、いままで専用のコードとボード、コネクタが必要だった周辺機器がみんなUSBで接続できるようになりました。しかも、使いたい時に接続すれば直ぐ使えるようになりますし、専用の電源さえも要らない機種も有り、まさにUSBケーブル1本でなんでも接続できてしまいます。USBの利用が多くなるにつけUSBコネクタの数が多いパソコンは増えていますが、少し古いパソコンやノートパソコンなどUSBコネクタが少ない機種も有ります。そんな時USBは電気のコンセントを二股、三股にするように分岐して使うことが出来ます。専用の分配器を使い、1つのUSBを2〜4つに分配が出来ます。
(USB HUB:ユーヱスビーハブと言います)
タコ足配線に注意
USBの特徴は高い汎用性と共にUSBケーブルを通して電源を供給できる所にもあります、ですから接続する周辺機器によっては別に電源ケーブルが必要ありません。しかし、分配すると当然ですが電圧が下がり、電圧が下がると、うまく作動しない機器も有ります。
電圧が足りなく周辺機器が不安定な状態ですとパソコン本体も起動できなかったり、システムが不安定になったりします。そのため、「USB HUB」にはACアダプタが付属していますので取付けて電圧を増幅してあげればよいのです。
今回のプリンターは「USB HUB」に接続されていました。その「USB HUB」にはACアダプタが付いておらず、おそらくプリンターを動かすには電圧が足りなかったのでしょう。ACアダプタを取付けて動作確認をすると、何でもなかった様にパソコンが起動し、プリンターが使えて、パソコンが無事終了出来ました。
これでお客さんは胃の痛い思いをしないで済むのでしょうか?
川口商工会議所発行「MOVE」 2003年9月号より



パソコンドクター往診記 カルテ19 空いていません?
メールの添付ファイルが開けない?
「受信トレイに入っているメールの添付ファイルが開けない。」「添付ファイルが送信できない。」というご相談がありました。
メールに文書や計算書、写真や図面等のファイルを添付して送れるのは非常に便利です。仕事で資料などを送る場合もメールを使うことが多くなり、この添付ファイルが使えないと仕事に支障が出る方もいらっしゃるでしょう。しかし、ありがたくないウィルスも添付ファイルの形で送られてくることが多いので、知らない所から送られてきた添付ファイル、しかも英文だったりすると殆どウィルスだと思って削除してしまいます。お客さんが英語のタイトルをつけて仕事のファイルをメールで取引先に送ったら、いつまで経っても返事が来ない、暫くして、早く資料を遅れと催促があったので、確認すると、怪しいメールだったのでウィルスと間違えられて削除されてしまった、という笑えない話もありました。
Windowsのセキュリティ設定にウィルスの疑いのある添付ファイルを削除してしまう機能があります。今回の原因もその辺かな?と安易に考えていたのですが。お話を伺うとどうも違うようです。問題点は@前は添付ファイルが開けた、最近になって開けなくなった。Aすでに受信済みのメールに付いているファイルが開けない。・・・セキュリティ機能では受信時に働くので、すでに受信されているファイルが開かないのはおかしい?B最近メールの受信も出来ない。
果たして原因は?・・・ますは基本の設定チェックから〜・・・設定は異常なし?
懐かしいパソコン
チョット気になったのはパソコンの機種です。・・・チョット古い!
お客さんのパソコンは「NEC PC−9821 V166」という少し古いのですが、私にとってはとても懐かしい機種でした。というのも今から7年前、私がパソコンスクールを開業する時にまとめてリースで導入した機種です。当時はWindows95が主流でまだNECが日本のパソコン市場を独占していました。価格も高く1台30万〜40万円、プリンター、ソフトを含めると1セット100万近い金額になったものです。その後はWindowsとDOS/V機の普及で金額が安くなり、パソコンメーカーの勢力地図も塗り替えられ、遂にNECもPC98シリーズの生産を中止してしまいました。なにかあっという間の出来事のように感じます。しかし、実際にまだ使っているのを見ると嬉しい気もします。(私の家にも何台か有りますが)
ウィルスは大丈夫!
Windowsも95のままでした、メールソフトも昔のままだったのでその古さが原因かとも考え、次の処理としてインターネットを利用しソフトの更新を試みました。
更新処理は途中まで順調に行くのですが、なぜか異常終了してしまいます。さてはウィルスの仕業か?と思い、ウィルスのチェックもしましたが、感染の心配はありませんでした。
ハードディスクの空きがありません
設定もウィルスも原因ではないけれど、正常に動かない状態である事は確かです。
原因を追究すべく次はハードディスクの状況を確認しました、(PC−98はハードディスクドライブはAドライブです)そして、ビックリしました!真っ青です!(ハードディスクの容量を表す円グラフで青は使用中、赤は空き容量を表しますが、それが真っ青なのです赤い領域が全くない。)つまり空き容量が「0」なのです。・・・これではパソコンは動きません。原因が分かりました。「ハードディスクの空き容量不足です。」
パソコンで色々な処理をする時には作業用の一時ファイルが必要になります。一時ファイルはWindowsや各ソフトが勝手に作って、終了する時に消してくれますが、一時ファイルの作成ができないとソフト自体が起動できなくなります。今回の場合は添付ファイルを開きたいのですが、物理的に開く場所がないので開けませせん、Windowsの更新もデータをダウンロードする場所がないので異常終了したのです。
ハードディスクの空き容量確保
問題を解決するためには不要なファイルを削除すれば良いので、お客さんに確認を取りながらゲームソフトや購入時にインストールされていたおまけソフトそして普段使うことが無いようなソフトを選んでプログラムのアンインストール処理をしました。その結果500MBほどの空き容量を確保することが出来ました。
試しに添付ファイルを開くと無事に開くことが出来、メールの正受信も問題がありませんでした。

川口商工会議所発行「MOVE」 2003年10月号より




パソコンドクター往診記 カルテ20 打った字と違う字が出てくる?
キーボードを打つと画面に違う文字が出てくる?
今回のご相談はキーボードです。
お客さんはノートパソコンを使っていますが、キーボードから文字を打つと画面上に違う文字が表示されてしまいます。全部のキーがおかしいのではなくて、例えば「R」を打つと「L」が表示されるとか、一部のキーだけがキーボードに刻印されている文字と表示される文字がちがっています。
キーボードはパソコンになくてはならない部品です。操作はマウスがあれば殆どが間に合いますが、入力だけはキーボードが無いと出来ませんし、なりよりキーボードがパソコンに繋がっていないとパソコンが起動しません。キーボードとマウスとディスプレイはパソコンに無くてはならない機器です。しかし、無くてはならない機器ですが、、好みや用途に応じて簡単に交換できる機器でも有りますので、それだけ問題も起きやすいと言うこともいえます。
今回のお客さんもノートパソコンで数字を打つのが不便なので、別売りの数字だけのキーボード「テンキーボード」を取り付けました。テンキーボードを購入した時にはパソコンに詳しい人に設定してもらったので詳しい事は分からない。説明書も無い・・・現在は、あまり使わないので取り外してあり、今は手元にありません。メーカーも機種も分からない状です。
キーボードの種類
キーボードにはアルファベット、ひらがらの他に記号キー、ファンクションキーなどが配置されていて、キーの数はノートパソコンで80〜102キー、デスクトップ型で106〜109キー位あります。「アルファベット」と「ひらがな」はJIS規格で位置も数も決まっていますがその他のキーはメーカーや機種によってマチマチです。もちろん国によっても違います。
キーボートはパソコンに慣れている人ほど好みがあって、キーの大きさ、形状、素材、押した時の感触、ストローク等かなり違っています。中にはキーボードの好みでパソコンを選ぶ人もいる位です。組合せも自由でノートパソコンにデスクトップ用の大きなキーボードを付ける事も出来ますし、デスクトップ用のコンパクトなキーボードもあります、最近ではコードレスのキーボードも使いやすく、安くなりました。接続方法も、従来からのPS/2(丸いコネクタ)のほかにUSB接続も増えてきました。、機種によっては最初からUSB接続や、コードレス仕様だったりします。
ドライバーの更新
これだけ種類のあるキーボードですが、基本的な機能はそんなに違いはありませんので大体は接続すればすぐ使えるようになりますし、特殊な場合は製造したメーカーにより専用のドライバーソフトが用意されていますので、それをインストールすれば問題なく使えるハズなので、この問題はドライバーさえ入替えれば簡単に直ると思いました。
とりあえずキーボードのドライバーソフトを元の状態に戻せば良いハズなので、少し乱暴ですが、ウィンドウズのデバイスマネージャーでキーボードを削除して再起動しました。ウィンドウズは起動する時に自分に付いている部品やソフトを再認識しますので、接続されていてドライバーが無い部品は自動的に適当なドライバーを探して使える状態にしてくれます。今回のキーボードも一旦削除することによってウィンドウズがドライバーソフトを見つけてくれると考えたのです。しかし、結果は削除する前と同じでした。ウィンドウズも今採用されているドライバーが最適だと判断しているのです。
後はパソコンメーカーのホームページでドライバーソフトの情報を確認し、あればダウンロードして設定する方法もあるかな、と思いましたが・・・インターネットに接続していない!・・・他のパソコンで調べてからダウンロードすることも出来るし。お客さんは最悪パソコンの再セットアップをすれば良いと、パソコンショップからアドバイスされていたのでその気にもなっているし。・・・チョット悩んでしまいました。
取扱説明書がありました
ありました、取扱説明書がありました。お客さんがテンキーボードの取扱説明書を見つけてくれました。あまり詳しい内容の取扱説明書ではありませんでしたが、それでもよく読んでみると、「SONYの○○○ノートパソコンに取付けた場合はウィンドウズの標準キーボードドライバーを使用してください。」と小さい文字で隅の方に書いてありました。早速その通りに設定すると、チャンと正常な入力が出来るようになりました。
パソコンの場合はもとより、後から追加した部品やソフトの取扱説明書は取っておいた方が安全ですね。

川口商工会議所発行「MOVE」 2003年11月号より



パソコンドクター往診記 カルテ21 閉じないホームページ
インターネットのホームページを閉じようとすると次々に違うページが出てくる。
インターネットのホームページを見ていてリンクボタンを押した途端、如何わしいページが表示されたので、消そうと思い[閉じるボタン]を押すと、また別の如何わしいページが表示される、消しても消してもまた違うHなページが出てくる。そんな経験をされた方はいらっしゃいませんか?そんな時は、消し方が分からないのでインターネットエクスプローラやパソコンを強制終了する羽目になります。
しかし、それだけで済めば良いのですが、先日相談を頂いた事業所さんの場合はパソコンの設定も変ってしまったようで、パソコンを起動すると最初から如何わしいページが表示されてしまいます。そのページは「閉じる」を何回か押すと消える事は消えるのですが、暫くするとまた、表示されている!・・また消して・・また表示・・そんな事を毎日繰り返しているので何とかして欲しいということでした。
進化するウィルス、ハッカー
つい最近まで「ウィルスは添付ファイルを開かなければ感染しない。」「ホームページも見るだけなら被害は受けないと。」と言われてきました。しかし現在は状況が変わり、メールを見ただけ、ホームページを見ただけで感染してしまうウィルスも出てきました。それだけでなくインターネットや社内ネットワークに接続していただけで被害を受けることが現実的に起きています。最近話題になった「エムエスブラスト」は記憶に新しいところですが、Windowsのセキィリティホールを利用して感染するために従来の対策法では防ぐことが出来なかったため、被害が大きくなりました。
パソコンもウィルスも作るのは人間ですから、環境の変化によって、技術の進歩によってお互いに進歩をしています。
セキュリティ対策
これら新手のウィルスの対策ですが、最新のウィルス対策ソフトを導入していれば殆どのウィルスに対応できるようになっています。代表的なウィルス対策ソフトではウィルス対策だけではなく、不正アクセスの防御や個人情報の流失を防ぐセキュリティ機能も充実しています。新しいウィルスに対する対策も早いので、最新のバージョンをインストールし、こまめに更新をしていればほぼ問題は起こらないと思います。問題になるとすればウィルスソフトの金額が高く、何台もパソコンを使っていると金額的な負担がバカにならない事でしょうか!?
加えて、マイクロソフトではWindowsの問題点修正や改良を常に行っており、修正プログラムを提供しています。Windowsアップデートという操作で簡単に実行することが出来ますので、なるべくこまめに実行することがお勧めです。
レジストリの変更
お客さんのパソコンですが、ウィルス対策ソフトはインストールしてありましたが社内ネットワークの関係やお子さんがネットゲームをやる都合でファイヤーウォール機能はOFFになっていました。つまり外から無条件でプログラムをで取り入れる状態になっていたのです。お客さんが問題のホームページを表示した時に仕込まれていたプログラムがパソコンに取り込まれ、それが悪さをしたと思われます。具体的にはWindowsの設定をするレジストリファイルの中身を書換えて、常に自分のホームページを表示するようにしたのです。
これを直すにはレジストリの内容を元に戻せば良いのですが、レジストリファイルはとにかく項目が多く、自分のパソコンに付いている機械的な情報から、インストールされているプログラム情報、画面のデザインや表示情報等、パソコンに関するあらゆる情報が登録されています。不用意に変更すると最悪パソコンが起動しなくなることもありますし、元の状態というのも分かりませんので直すのも大変です。
それでも、パソコンの起動と共に不正なページが表示されるので、「スタートアップ」というパソコンが起動するときに自動的に開始するプログラムのグループの中に犯人はいるはずです。怪しそうなプログラムを選んでは起動しないようにして、パソコンの起動を繰返し、ついに問題のプログラムを見つけ出しました、後はそのプログラムを削除できればよいのですが、とりあえず起動しないように設定して終了です。
川口商工会議所発行「MOVE」 2003年12月号より