パソコンドクター往診記 Webマガジンバックナンバー2002




パソコンドクター往診記 カルテ1 目の見えない人のパソコン?
みなさん こんにちは!
パソコンドクター専門相談員の吉見です。
パソコンドクターとは、パソコンに関する操作、設定、相談等お困りの方の所に直接出向いて相談にのる川口商工会議所の会員向サービスです。
私がパソコンドクター事業のお手伝いを始めてからもうすぐ3年になります。
その間に100社近い事業所様にお伺いしました。

今回はお伺いした会員さんの中で特に印象に残っている「上杉養生所」の上杉さんの場合をご紹介したいと思います。
上杉さんはマッサージの診療所を運営されている全盲のマッサージ師さんです。
目の見えない人がどうやってパソコンを使っているのか?伺ってみるまで分かりませんでした。
盲人専用読上げソフト(MMワープロ、MMメール)というのがあって、画面上の文字を読上げてくれるのです。キーボードを使って画面の選択範囲を動かし次々と読上げて表示している内容を確認していました。
主な用途はインターネットと、メールです、ホームページも立ち上げているそうです。
目の見えない人にとってパソコンは決して使いやすい物ではないけれど、他に代わりになる物があるかと考えた時(点字の本、ラジオ、電話、)余りにも選択肢が少ないのが現状です、やはりパソコンはコミュニケーションや情報収集、情報発信できる便利な道具であり、必要としている人がいるということが実感できました。
技術革新の目覚しい分野ですが、障害を持った人にも使いやすいパソコンにする努力も始まっているようです。その技術が障害をもつ人だけでなく誰が使っても本当に使いやすい、そして本当に必要な道具にパソコンがなっていくのではないか!とも思いました。

今回のご相談はコンピュータウィルスに感染したらしいので駆除して欲しいとの依頼でした。
ワクチンソフトはあるのでチェックをしたのですが、ウィルスは発見できません?
しかし、メールサーバーの管理者や他のメーリングリストのユーザーから「お宅のパソコンがウィルスに感染しています」という連絡が来るそうです。
他のユーザーに迷惑を掛けたくないのでその日から回線を繋げていないそうです。最近はウィルスの被害を受けるだけでなく、被害を受けて気がつかないでいると、自分が加害者としてウィルスをばら撒いていることになってしまいますので、賢明の処置といえるでしょう。
では、実際の処理ですが、
まず、新しいワクチンソフトをインストールしましたが、ウィルスは発見できませんでした。
そこでメーカーのホームページに接続してウィルスを識別する為のパターンファイルを最新の状態にしました。(最近ウィルスの種類が増えていて日々新しい物が発見されています、それに対応してメーカーもウィルス情報と駆除法を日々開発しています。)
ワクチンソフトを最新の状態にした途端に(W32 Badtrans @MM)というウィルスが発見されました。(最新のワーム系のウィルスです)
無事駆除できて一件落着です。

「ウィルスは日々進化しています、パターンファイルはできるだけ最新のものを使いましょう」

川口商工会議所発行「MOVE」 2002年4月号より



パソコンドクター往診記 カルテ2 消えない文書
「呪われたパソコン?」
文章を作成しようとワープロソフトを立ち上げると画面上に「倒産に関する案内文」がズラズラと出てくる。何かの間違いだろうと、全部削除するのだが、消しても、消しても、また出てくる。・・さては倒産した会社のパソコンだったのか? いやいや新品で買った筈だが?・・なにやら怪談めいた話ですが。
「消えない文書」
今回のご相談は、「ワープロソフトのワードを開くたびに以前インターネットから取り込んだ文書が開いてしまう。」という内容です。それも気味の悪いことに「倒産に関する案内文」で、文書を作成しようと「ワード」を立ち上げるたびにその文書が出てくる、何度消してもまた出てくる、仕方ないので、一旦文書を全部消して新たに入力するということを毎回しているそうです。
これでは気味が悪いし、面倒くさいですよね。
「テンプレート」
通常「ワード」ではソフトを起動すると白紙の用紙が開きます、この用紙は大きさ:A4、1頁の行数:36行、フォント:MS明朝、フォントサイズ:10.5等々・という内容になっています。普段は何気なく使っていますがいつも同じ用紙が出てきますよね?
これはテンプレートといって予め文章の雛型が用意されていて、新規作成を指定すると「新しい文書」という名前で用紙が開くようになっているからです。
このテンプレートは最初から多くの種類が登録されています。試しにメニューの[ファイル]―[新規作成]と選んでみてください、「標準」「社外文書」「社内文書」「報告書」「Web文書」等たくさんの種類の雛形がでてきます、これがテンプレートの種類です。後から足すことも、変更することも出来ますので、よく使う文章を登録しておくと便利です。
「原因はインターネット?」
今回の現象の原因はインターネットから文章をダウンロードした時に、新しい文書の元になっている「標準テンプレート」を書換えてしまったと考えられます。
「解決!」
処理としては、「標準テンプレート」を書換えれば良いのでが、使用中のテンプレートは変更でませんので一旦「ワード」を終了し、エクスプローラのようなファイル管理ソフトで「Normal.Dot」という名前の標準テンプレートを消します。そして作成済みのワード文書を開き、「標準テンプレート」と同じ内容に変更してから「Normal.Dot」という名前でテンプレートとして保存します。
文書を保存する時ファイルの種類の中に「文書テンプレート(*.dot)」という種類が選べますので興味のある方は確認してください。
「活用テンプレート」
 私のワードには自分で作ったテンプレートが沢山登録されています。「FAX送付状」「書類送付案内」「パソコンドクター報告書」「教材作成用紙」等色々あります。同様にエクセルにも「請求書」「見積書」「計算書」等々これも沢山あります。特にエクセルは計算式も書式も一緒に保存できるので大変重宝しています。使う時は非常に簡単!メニューの新規作成から表示されるテンプレートを選ぶだけです。皆さんも是非試してみてください。

川口商工会議所発行「MOVE」 2002年5月号より



パソコンドクター往診記 カルテ3 プリンタの設定?楽勝!
「パソコンの修理は割高」
今回の依頼はプリンターが使えなくなったので見てほしいという内容です。
この依頼の前にモデムを接続するシリアルポートが不調だったのでパソコンを修理に出したそうです、シリアルポートは直ったのですが今度はプリンターが使えなくなったそうで、プリンターが悪いのか、パソコンが悪いのか、他に原因があるのか判断がつきかねるし、出来れば修理には出したくないので一度見て欲しいとのことです。
確かに、一度パソコンの修理を経験されている方は二度と修理に出したいとは思わないでしょう、修理の間パソコンが使えないという不便はもちろんですが、配線や周辺機器の取外し、データのバックアップ等、新しく購入したとき以上に手間が掛かります。費用も修理内容によっては高額になる場合もあり、修理しようか買い換えようか迷うことになります。
「プリンターの方が安い?」
 調べてみると、プリンタポートが使えない状態なので、やはり機械が故障しているようです。しかし、要はプリンターが使えるようになればよいので、私はひとつの提案をしました。(この提案が問題の始まりでした)
「お使いのパソコンにはUSBという汎用ポートが付いています、最近のプリンターはUSBに接続して使える機種が増えていますので、パソコンの修理代で安くて性能のよい新しいプリンターが購入出来ます。」
 早速お客さんはパソコンショップへWindowsNT4.0でUSB接続できるプリンターを買いに行きました。店員に相談して対応機種を検討した結果NEC製PICTY760という少し前の機種を格安?で購入しました、店員いわくWindowsNTのサービスパックをインストールしないといけないそうで、そのソフトもおまけで付けて貰いました。
「問題の連鎖反応」
 これで新しいプリンターが使えるようになると喜んで設定を始めました。まずはNTのサービスパックのインストールです、サービスパックとはWindowsの不都合個所の修正や、新規機能の追加等メーカが定期的に提供している修正ソフトです。実はWindowsNT発売時USBはまだ使えなかったので、今回のサービスパックで使えるようになると思っていたのですが、インストールが終了してもUSBが使えません、プリンターの付属ソフトにもWindowsNT用のUSBドライバーが見当たりません。ちゃんと店員に相談して「WindowsNT対応」「USB接続」を確認したのに?
プリンターが入っていた箱をもう一度よく調べてみると「Windows98,2000,XP,USB,プリンターケーブル・Windows95,NT,プリンターケーブルで使用できます」と書いてあります。・・・要はWindowsNT+USBの組合せは使えないということです。
 とはいえプリンターを購入してしまった以上後には引けません、ちょうどWindows2000のバージョンアップ版があったのでは次はWindowsのグレードアップ処理を行いました。これは問題なく終了し、やっとUSBが使える状態になりました。
 最後にプリンターのドライバーをインストールすれば終了ですが、店員が用意してくれたCDにはWindows98用のドライバーソフトしか入っていません、あるはずの添付CDがなかったりマニュアル類も少ないので展示品を出してきたのでしょうか・・・「格安」の理由が納得できます。
「困ったときのインターネット」
 では、困ったときはインターネット、NECのホームページを探してWindows2000USB用のプリンタードライバーをダウンロードしてインストール。・・・やっとプリンターが動いてくれました。
普段、当たり前のようにしているプリンターの設定もパソコンの機種、プリンタの機種Windowsと接続方法の組合せにより、かなり複雑な処理になるということが実感しました。

川口商工会議所発行「MOVE」 2002年6月号より



パソコンドクター往診記 カルテ4 社内LANとインターネット接続
最近インターネットに接続する回線はADSLやCATVが安く提供されていますので高速接続環境(ブロードバンド)が誰でも手軽に利用できるようになって来ました。我が家も今のISDN+家庭内LANをADSLにするかCATVにするか迷っているところです。
「賢いダイヤルアップルータ」
私のこれまでの経験でインターネットの接続環境が激変したのはアナログ回線をISDN回線に変更した時に、それまでのモデムによるダイヤルアップ接続からルータによる接続に変更したときです。
ISDNで使用するルータはダイヤルアップルータと言って、プロバイダーにダイヤルして回線を接続する機能や、電話やFAXを利用するためのアナログ回線を管理する機能等従来の「TA」機能の他に、ネットワーク間の接続や管理を行う「ルータ」の機能を合わせ持っています。このためにインターネットに接続するのに面倒なダイヤル操作や回線を切断する操作は全てルータが自動的にやってくれます。使い方はいたって簡単。デスクトップ上のインターネットエクスプローラのアイコンをクリックするだけでホームページが表示されます。表示したまま何も操作しないと(3分間で)回線を切断してくれます。その後、また必要になれば回線を接続してくれます。必要に応じて自動的に回線を「入・切」してくれるので電話代の無駄もありません。しかもネットワークでつながっているパソコン全てで同時に1本の回線を使ってインターネットを利用できるのです。
とっても便利で賢いヤツでしょう、私はすっかり気に入ってしまいまして、会社も家庭もLAN+ルータの環境に変えてしまいました。
そんな訳でお客さんにもルータが便利ですよと勧めていました。
「ネットワーク工事が必要」
勧めに応じて会員の不動産屋さんが3台のパソコンで事務所―家庭内LANを構築しルータを導入しました。必要な工事は@各パソコンにネットワーク接続ができるようにボードを挿入する A各パソコンのネットワークに必要なソフトのインストールと設定 Bネットワーク配線 Cルータの接続と設定 等結構大変な作業になりますが、説明書を見ながらやればそんなに難しい事ではありません。
実際、会員さんの息子さんが配線から機器の接続設定まで1人で頑張ってやったそうです。
「ネットワークが繋がらない?」
しかし、事務所の一台だけならインターネットに接続できるが他の2台が接続できない、しかしそれぞれがネットワークに参加することは出来る、という状況になってしまいました。それ以上どうしてよいか分からないのでドクターの依頼となりました。
「ドクターの出番です」
私の作業もひとつひとつ設定の確認をする事から始めます。機器の確認、配線の確認、設定の確認等一台一台のパソコンに対して確認して行くのですが、大概どれかひとつが間違っていてそれを直すと無事完了となるのですが、今回の場合どれも間違ってはいません。考えられるところは全て確認したのだけれど、状況は変わらない。考えあぐねて、配線の確認の時に1本だけ古そうなコードがあったのがちょっと気になっていたので試しに交換してみました。
すると何事も無かったかのようにインターネットもネットワークも繋がりました。問題というのは割りと簡単なところにあるものなのですね。

川口商工会議所発行「MOVE」 2002年7月号より



パソコンドクター往診記 カルテ5 パソコンにはおまけがいっぱい
[パソコンの箱は大きい]
 パソコンを購入して配達してもらうと、まず、あの箱の大きさに驚かれるでしょう。最近は液晶ディスプレイやコンパクト型の本体が多くなってきましたので箱も少し小さめになってきましたがブラウン管型のディスプレイやタワー型の本体ですとかなりの大きさになってしまいます。そして中にはパソコンはもとよりたくさんの書類と付属品が入っています。どれが必要なものか判断が付きかねるお客さんも多いことでしょう。あの書類の山を見て「パソコンを組み立てるのを諦めた」と、途中でセットアップを依頼してくるお客さんもいるくらいです。
[まとめて保存が大事]
パソコンについてくる付属品を確認すると
ハード編 @取扱説明書(装置の数だけあります、例えばパソコン本体・ディスプレイ・増設したメモリ・プリンタ・ネットワークボード・他周辺機器等) A保証書(取扱説明書と同様に装置の数だけあります、装置によって保証期間が違っている場合もありますが通常1年間の保証になっています、修理するときに必要になってきますので大切に保管しておいてください) Bユーザ登録書(ハガキかFAX用紙になっていてメーカーに送って利用者の登録をするようになっています、ついでにアンケートが付いていてメーカーの情報収集元にもなっています。ユーザ登録をしても製品情報を送ってくる位で利用者にとって余りメリットは無いようです。)
ソフト編 @取扱説明書(装置と同様にソフトの数だけ付いてます) Aユーザ登録書(ソフトはバージョンアップがありますのでユーザ登録はしておいた方が良いでしょう、ソフトウェアの最新版がでた時にお知らせが来て格安で新しいバージョンに変更できるようになります。しかしこれも余り使わないようなソフトまで登録する必要はありません)B予備のCD―ROM(購入時はパソコンにセットアップされているので使う必要はありませんが後でパソコンを再セットアップした場合には改めてインストールしなくてはならないのでその時必要になってきますし、インストール用のCDキーやシリアルナンバーも入っていますので無くなるとインストールが出来なくなりますので大事に仕舞っておいてください。) Cおまけ(サンプルのプログラムやインターネットプロバイダーの接続設定用CD・パンフレットなど、最近はこの手のおまけが多くなってきています。これらは結局邪魔になりますので思い切って捨てても良いでしょう。)
この他にインターネットのプロバイダーと契約すればその契約内容や接続のためのID・パスワード、プロバイダーの接続ポイント等の設定のための書類を保管しておかなければなりません。
このようにパソコンを購入するとそれに伴って保管しておく書類が意外と多いものです。私は以前、これらの書類を本は本だけでCDはCDだけという様に種類ごとに整理していましたが、確かに見た目は良いのですが特定のパソコンの資料を探すときにあっちこっちと探さねばならず、しかも同じような書類やCDがあってどれがそのパソコンの物か特定できなくなってしまいました。保管するならパソコン毎にまとめておくと後で探すときに楽だと思いました。
[一〇〇円ショップの威力]
 先日訪問した会員さんはこのパソコン関係の書類の整理が素晴らしかった、周辺機器やソフト毎にクリアーのハードケースに入っていてパソコンの近くの棚に整然と並べられていました。一見しただけでどこに何があるか初めてお伺いした私でも分かりました。ご相談は「インターネットの接続設定」と「会計ソフトの操作」でしたが、整っている書類のおかげで問題なく設定できました。さぞや整理のためにお金を掛けていると思いきや、「百円ショップで売っているケースですよ」という事でした。早速私も帰りに百円ショップに寄って同じようなケースを大量に買って帰りました。

川口商工会議所発行「MOVE」 2002年8月号より



パソコンドクター往診記 カルテ6 注意ウィルス感染が急増中
「クレズウィルスは要注意」
最近、パソコンドクターの依頼でウィルス感染に関する例が急増しています。
感染例が多いのが「クレズ:WORM_KLEZ」というワーム系のウィルスです。この「クレズ」はなかなか性質が悪いウィルスで感染するとネットワークに接続しているパソコンに次々と広まってしまいます。同時に自分のアドレス帳に載っている人にウィルス付きのメールを送りつけます。知らないうちに自分がウィルスの発生源になってしまうわけです。しかもシステム内のプログラムに侵入する別の性質のウィルスも新たに作成し、Windowsのシステムも書き換えてしまうのでパソコンがウィルスに乗っ取られてしまうのです。この仕組みのため一度感染してしまうとパソコンを起動するたびにウィルスをバラマキ、感染を広め、退治しようとウィルス対策ソフトをインストールしようとするとそれを邪魔して処理を途中で終了してしまったり、ファイルを削除したりもします。それだけではありません・・・さらに、破壊活動もします。奇数月の特定の日に発病しパソコン内のファイルを破壊します。破壊されたファイルを元に戻す事はできませんので、こうなるともうパソコンを初期状態に戻すしかありません。非常にタチの悪いウィルスです!
「会員さんの感染例」
最近の会員さんの感染例を紹介します。
<A社>2002年6月
 パソコン5台、社内ネットワーク構築、ISDN回線、ルータによる自動接続
ウィルス名:「WORM_KLEZ.H」「WORM_KLEZ.E」「PE_ELKERN.D」
電子メールにより感染、全てのパソコンにウィルスが蔓延状態、ウィルス付きメール発信
<T社>2002年7月
パソコン5台、社内ネットワーク構築、ISDN回線、ルータによる自動接続
ウィルス名:「WOEM_KLEZ.H」「PE_ELKERN.D」「WORM_BADTRANS.B」
電子メールにより感染、全てのパソコンに感染、ウィルス付きメール発信中
<N社>2002年7月
パソコン1台、モデムによるダイヤルアップ接続、ウィルス不明(ウィルス検索ソフトも対策ソフトも実行できない状態)電子メールによる感染、
<O社>2002年7月
パソコン2台、CATVによる常時接続、ウィルス名:「WORM_KLEZ.H」、
感染経路不明、共有設定にしていなかったので2台中1台のみ感染
<Y社>2002年7月
パソコン3台中1台、CATVによる常時接続、ウィルス名:「WORM_FRETHEM.K」
電子メールによる感染、対処が早かったので実害なし。
私のメールにも多いときは週に何度もウィルスつきのメールが届きます、幸いウィルス対策ソフトが働いて全て駆除できていますが、非常に憂慮すべき現状です。
「ウィルスに感染してしまったら」
メールでウィルスに感染するのは添付ファイルを開いたときです。たとえウィルス付きのメールが届いても、添付ファイルを開かなければ感染する心配はありません。しかし、メールソフトのプレビュー画面を表示していると自分で開いたつもりが無くても自動的に開いてしまう場合があります。
ウィルスに感染したかな?と思ったら、ウィルス対策ソフト会社のホームページをご覧ください。ウィルス対策の方法が詳しく説明してあります。また、無料のウィルスチェックソフトがオンラインで実行できたり、ウィルスによっては対策用のソフトがダウンロードできます。
トレンドマイクロ:http://www.trendmicro.co.jp
シマンテック:http://www.symantec.com/region/jp/
マカフィ:http://www.nai.com/japan/mcafee/ 
もちろん、パソコンドクターも遠慮なくご利用ください。最優先でお伺いします。

川口商工会議所発行「MOVE」 2002年9月号より



パソコンドクター往診記 カルテ7 ただほど高いものは無い?
「頼りになる存在は?」
あなたの周りにパソコンに詳しい人は居ますか? 同じ職場や友人にパソコンが詳しい人が居ると頼りになりますね。ある人はパソコンを始めるにあたり、その友人と全く同じパソコン環境にして、自分が分からない時に教えてもらい易いようにしたそうです。なるほど!と感心してしまいました。パソコンに関しては頼りになるのは近くの友人というのが多数派のようです。逆に頼りにされる側は、パソコンが詳しいばっかりに、皆に質問されたり、説明したりで自分の仕事が手に就かないと嘆いている方も居ます。
私もパソコンに関しては何でも知っている風を装っていますが(営業上)パソコンドクターでお伺いする時など実は内心ドキドキしています。「機種は?」「構成は?」「ソフトは?」「使い方は」「障害は?」自分に分かるだろうか?あれこれ心配しているのです。パソコンの使用環境は多様化しており、より専門的になり1人で全てを理解するのは不可能になってきています。
「始まりはウィルスだった」
ある会員さんからパソコンを新しくしたのでインターネット・電子メールの設定と古いパソコンからデータを移して欲しいという依頼がありました。お伺いをして話を聞いてみると、古いパソコンがウィルスに感染したらしいが自分では良く分からないのでパソコンでは頼りにしている近所の「お兄ちゃん」に見てもらいました。やはりウィルスに感染していて酷い状態になっているということだったので、早速パソコンショップでウィルスの駆除ソフトを購入しました。そのソフトを「お兄ちゃん」にインストールして貰ってウィルスを駆除しようとしましたが上手くいきません。ショップにも相談しましたがどうしても上手く行きません。インターネットで通販をしている関係でメールが使えない状態は困るので急遽パソコンを新しくすることになったそうです。
「問題の連鎖反応」
その新しいパソコンが問題の始まりでした。パソコンショップに古いパソコンを持参して同じ環境で使いたいからと説明して選んだ機種だったのですが、実際にはISDNのTAに接続できない、プリンターに接続できない、結果TAもプリンターも新品を購入することになってしまいました。環境が全て新しくなり、インターネットとメールは使えるようになりましたが古いパソコンには大事なお客さんのデータが入っています。このデータを何とか移したくて「お兄ちゃん」に相談した結果CD-RWを追加購入することになりました。このCD-RWが古いパソコンにも新しいパソコンにも接続できません、ショップに持ち込んで設定してもらっても駄目でしたので、結局このCD-RWの使用は諦めたそうです。ここまでパソコンから始まってTA・プリンター・CD−RWと機械だけは最新の状態になりました。しかし、肝心のデータは古いパソコンに入ったままです。仕方ないので最初から入力をし直すつもりでいたそうです。
「FD1枚分でした」
お客さんのデータは年賀状ソフトの住所録を利用して管理していましたが、件数は1,000件〜2,000件位あったそうです。データ量はかなり多目かと思われたのですが年賀状ソフトのフォルダから拡張子で捜し出した住所録データはフロッピィディスク1枚で入る量でした。新しいパソコンにも同じ年賀状ソフトが入っていましたがバージョンが新しくなっていましたのでデータをそのままでは利用できないのでインポートという作業をして、新しいパソコンでお客さんのデータが利用できるようになりました。
その作業を見ていた会員さんは諦めていたデータが使えるようになった喜びと、今までの苦悩の日々と、あまりにもあっけなく終わった処理で、思いが交錯したのかしばらく声も出ない状態でした。その後は「早くパソコンドクターに相談すればよかった!」とぼやいていました。

川口商工会議所発行「MOVE」 2002年10月号より



パソコンドクター往診記 カルテ8 ホームページが作成できない?
自社ホームページ
最近は自社のホームページをお持ちの事業所も多くなってきました。多くなってきたというよりほとんどお持ちになっているといったほうが正しいのかもしれません。
インターネットに接続するためにプロバイダーに加入するとサービスでメールとホームページのスペースをプロバイダーが提供してくれるのでその気になれば誰でもホームページを作成することができます。また、ホームページを作成するための方法も「簡単」「安い」「早い」方法が沢山ありますので、自分で作ることも簡単に出来ます。
ご相談内容
今回は、自分でホームページを頑張って作った方からのご相談です。
ホームページを作成する市販のソフトを利用して友人と二人で作りました。簡単そうなのを選んだつもりだったのですが、初めてだったので試行錯誤しながらやっと公開したそうです。次に、問合せの件数を知るためにカウンターをつけたいと考えプロバイダーが用意しているアクセスカウンターを指示通りに追加しました。しかし、上手くいかないのでプロバイダーに相談してやり方を教えてもらったのですがどうしても駄目でした、そのうち肝心のホームページ作成のソフトが開かなくなってしまい、アクセスカウンター以外の修正も追加も出来なくなってしまったとの事です。
処理内容
作成に使用したソフトは「ホームページ制作王」という製品でオールカラーの分かりやすそうな解説書が書籍として販売されています。少し解説書を読んで見ましたが、機能が沢山あり使いこなせば本格的なホームページが出来そうです。
処理としてはまず、ソフトの確認からです。プログラムは確かにインストールされていて作成したホームページのデータも残っていますが、ソフトを起動しようとするとエラー表示が出て固まってしまいます。プログラムのインストールをやり直しても結果が同じなのでソフトの起動は諦めました。
次に、目的のアクセスカウンターの設置を考えました。幸いホームページの中身であるHTML形式のデータは残っていたのでこれをメモ帳で編集してプロバイダーから提供されているアクセスカウンターの指示を記述しました。編集後、FTPソフト(ホームページのデータをプロバイダーのサーバーに転送するソフト)を使ってデータをサーバーに登録し直しました。
結果、現在のホームページにアクセスカウンターが表示され、ページを開くたびにカウンターの数字が変わっているのを確認できました。その後、会員さんの要望で今まで直したかった箇所をメモ帳で変更して再び登録し直してホームページの更新を行いました。
欠陥ソフト?
目的のアクセスカウンターの設置と修正は出来ましたが、このままでは「ホームページ作製王」を使ってのホームページの修正や追加が出来ません。何とかソフトを起動させる方法はないか、もう一度解説書をよく読んでいると、このソフトは「HTMLファイルを直接編集できない」と書いてあります。通常のホームページ作製ソフトはホームページの内容を編集している画面の状態でも、HTMLという形式でも、どちらでも修正・追加できるようになっていますが、このソフトはどうやら[画面での編集]→[HTML形式]への一方通行でしか処理出来ないようなのです。今回、プロバイダー指定のHTML文を「ホームページ制作王」の編集画面で直接記述したために、ホームページ制作王が処理できずに異常終了し、その後起動できない状態になったと思われます。
つまり、今回作製したデータはもうこのソフトでは編集することが出来ないと考えられますので、残っているHTML形式のファイルを毎回メモ帳等で編集するか、別のソフトで作り直すしかないでしょう。

川口商工会議所発行「MOVE」 2002年11月号より



パソコンドクター往診記 カルテ9 パソコン死んでもデータ残る
今回は本年最後を飾って私の失敗談をお話しましょう。
私は仕事柄使ったパソコンの種類も多い方だと思うのですが、それだけ失敗したことも数知れず、あまり大きな声ではいえないのですが・・・・。
「お気に入りの機種」
最近の失敗例は、愛用のモバイル型ノートパソコンでした、機種はシャープの「Mebius PC-PJ2-X4」薄くて軽くて、比較的データ容量が大きく、パソコンを持ち歩くことが多い私にはぴったりの機種でした。ネットワーク機能が標準で付いていて、拡張機能のPCカードスロットルは1枚・USB端子が2つ装備されています。購入するときにSONYのVAIOのモバイル型と最後まで迷ったのですが、ネットワーク機能が標準で付いている点を評価してこの機種に決定しました。モバイル型のノートパソコンはCD−ROMもフロッピィディスクも付いていない機種が多いので、それらの周辺機器を接続するにはPCカード又はUSBを使います。例えばPCカードにLANカードを使用して、USBにマウスを接続している時,後からCD−ROMやフロッピィディスクを使いたくなったらどちらかの機器をはずさなくてはなりません。その点シャープのメビウスはLAN機能内蔵でフロッピィディスクも専用端子が用意してありましたので、先の例のような場合でも、まだPCカードとUSBが空いているので別の周辺機器が取付けられます。さらにフロッピィディスクも一緒に使えますので、これは予想以上に便利でした。
「唯一の欠点」
しかし、唯一つ欠点がありました、それは、購入してから気がついたのですが、バッテリーが取り外しできないということです。バッテリーは消耗品ですので使っていれば必ず寿命が来ます。そのとき新品に交換すれば問題ないのですが、そのバッテリーがパソコンを分解しないと交換できないのです。そのことが判明するまでは(うすうす気がついていたのですが)何かメーカーが良い手を考えているだろうと高をくくっていたのです。
購入して半年ぐらい経ったときから、充電してもすぐに電気容量が少なくなってしますのです、メーカーのサポートに連絡したら「購入してそんなに早くバッテリーが弱くなるのはおかしいから一度メンテナンスに出してください」との事でした。しかし、修理するには何日かパソコンを預けなければなりません。その何日かの日数が取れないまま、保障期間の1年が過ぎてしまったのです。
「電気が無ければ・・・」
その後完全にバッテリーは用を成さなくなり、常にAC電源を持ち歩く羽目になってしまいました。持ち運びに便利なようにモバイル型を選んだのに、重いAC電源を一緒に持っていないと使えない、不便な状態になってしまったのです。
それでも仕事には使っていたのですが、ある日、電源が入らなくなりました。原因を探してみると、AC電源のコネクタ部分の接触が悪くなっているみたいで、コネクタ部分を回したり、角度を変えたりすると一様電源が入りました。電源のコネクタは部品としては非常に安い物ですが、それがマザーボードというパソコンの本体についていると話は別です、コネクタ1つが悪くてもマザーボード全部を交換しなければなりません。これは大変な出費になります。この時点で修理することは半ば諦めて、新しい機種への移行を考えるようになりました、しかし、恐れていたことが現実となり新しいパソコンを用意する前に電源が入らなくなってしまいました。
「パソコン死んでもデータ残る」
ここからの対応は自分でも以外に早かったのですが、まず、動かなくなったパソコンを分解して中のハードディスクを取出しました。それを専用のケースに入れてデスクトップ型のパソコンに接続しました。これで今までのデータが使えるようになります、次にメールの設定を変更してデスクトップのパソコンにノートパソコンで使っていたメールをそのまま使えるようにしました。後は、新しくノートパソコンを購入し、ネットワークを利用して前のノートパソコンから取出したデータを移行すると従来と同様に使えるようになります。
分解したパソコンの残骸を眺めながら、高価なパソコンも1つ1つの部品の組み合わせなのだと改めて感じました、そのどれか1つが壊れてもパソコンが使えなくなってしまいます。しかし、パソコンは所詮データの入れ物なのです、大事なのは中のデータですから機械が壊れてもデータを入替えてあげれば支障なく使うことが出来ます。日頃からデータのバックアップを心がけるのが得策でしょう。

川口商工会議所発行「MOVE」 2002年12月号より